古代地中海世界で栄華を誇ったイタリアには、その繁栄と交流を物語る多くの美術作品が残されています。本年度の連続文化セミナーでは、マグナ・グラエキアの美術から、ローマ美術、初期キリスト教美術まで、様々な作品から古代のイタリアを読み解いていきます。 作品に織り込まれた、歴史、文学、宗教、社会などの要素も交えながら、美術が伝える芳醇な古代世界をわかりやすくお伝えします。 | |||||||||||||||||||||||||
第4回 ピアッツァ・アルメリーナのヴィッラの舗床モザイク ― 図像、表現、役割に着目して― シチリア島のほぼ中央部に位置するピアッツァ・アルメリーナという小さな町の近郊には、大規模なヴィッラの遺構が残されています。 広大な遺跡の中でも床面を飾る舗床モザイクがよく知られており、ビキニを身に着けた女性が踊る《ビキニ・ガールズ》や狩猟に関係する場面を描いた《大狩猟図》など色鮮やかなモザイク画が残されています。 本講座では、ピアッツァ・アルメリーナのヴィッラに残されるモザイク画をできるだけ見ていくだけではなく、モザイク画が敷かれていた部屋で古代ローマ人がどのような生活を送っていたかについても考えてみたいと思います。 まず、ピアッツァ・アルメリーナのヴィッラに残される多様な主題のモザイク画を概観していきます。 そして、いくつかのモザイク画を取り上げ、それぞれの部屋の役割や、所有者、社会的な背景との関わりからお話しします。 | |||||||||||||||||||||||||
<講師プロフィール> 坂田 道生(さかた みちお) 千葉商科大学非常勤講師。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業、(オランダ)ライデン大学考古学部古典考古学科修士課程修了(M.A.)、筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻博士課程修了。博士(芸術学)。専門は古代ローマ帝政期の美術作品、現在はマルクス・アウレリウスの記念柱とトイトブルグの森の戦いについて調査中。
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その他の回は以下の日程(時間帯・受講料・会場は本セミナーに同じ)・テーマで開催いたします。
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