
名エッセイスト、イタリア文学の翻訳者として知られる須賀敦子は、ミラノで暮らした1960年代に川端康成、安部公房、谷崎潤一郎など日本の現代文学作品をイタリア語に翻訳・出版しました。
その訳業のなかから今回は須賀敦子による安部公房『砂の女』のイタリア語訳La donna di sabbiaを抜粋で読みます。2024年に生誕100年を迎えた世界的作家の代表作、砂丘で展開する不条理劇を須賀はどのようなイタリア語に訳出したのでしょうか?
近年、発展を見せている翻訳学traduttologiaも参照しながら、イタリア語訳と原文を読みくらべ、須賀の翻訳手法を探ります。

上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻博士前期課程修了。翻訳家。東京外国語大学元非常勤講師。日本通訳翻訳学会元会長。
英語、フランス語、イタリア語から日本語への文芸翻訳に携わっている。イタリア関係の訳書にアンジェロ・ペッレグリーニ『イタリア式料理の知恵』(晶文社、1996) ロレンツァ・マッツェッティ『ふたりのトスカーナ』(竹書房、2003) C・コスタンティーニ『バルテュスとの対話』(白水社、2003)、エルサ・モランテ『アンダルシアの肩かけ』(河出書房新社、2009)、『嘘と魔法』(河出書房新社、2018)など。
モランテの『嘘と魔法』(河出書房新社、2018)はシリーズ「須賀敦子の本棚」の一冊として刊行された。東京外国語大学では翻訳理論の講義と英日文芸翻訳の指導を担当。須賀敦子のみごとなイタリア語訳で日本文学の名作を味わいながら、翻訳について考えてみましょう。
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