[中級]須賀敦子で学ぶ《翻訳学》入門 (2024年春夏期講座)

教材:Jun’ichiro Tanizaki, Libro d’ombra(Bompiani出版 注文取り寄せ)
80分×6回 オンライン  NEW 5月開講
コルシア書店にて (写真提供:河出書房新社)

名エッセイスト、イタリア文学の翻訳者として知られる須賀敦子は、ミラノで暮らした1960年代に川端康成、阿部公房、谷崎潤一郎など日本の現代文学作品を多数イタリア語に翻訳・出版しました。

その訳業のなかから今回は谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼賛』(イタリア語訳Libro d’ombra) をとりあげ、イタリア語訳と原文を読みくらべます。『陰翳礼賛』は、陰翳のなかに美の在処を求める日本独特の美意識を語って、西欧の知識人にも大きな影響をあたえました。日本固有の事物や概念をイタリア人読者に伝えるために、須賀はどのようなイタリア語を採用し、また工夫を凝らしているのでしょうか?

近年、発展を見せている翻訳学traduttologiaも参照しながら、須賀の翻訳手法を探ってみましょう

講師 KITADAI Miwako 北代 美和子 
北代 美和子

上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻博士前期課程修了。翻訳家。東京外国語大学元非常勤講師。日本通訳翻訳学会前会長。

英語、フランス語、イタリア語から日本語への文芸翻訳に携わっている。イタリア関係の訳書にアンジェロ・ペッリグリーニ『イタリア式料理の知恵』(晶文社、1996) ロレンツァ・マッツェッティ『ふたりのトスカーナ』(竹書房、2003) C・コスタンティーニ『バルテュスとの対話』(白水社、2003)、エルサ・モランテ『アンダルシアの肩かけ』(河出書房新社、2009)、『嘘と魔法』(河出書房新社、2018)など。

モランテの『嘘と魔法』(河出書房新社、2018)はシリーズ「須賀敦子の本棚」の一冊として刊行された。東京外国語大学では翻訳理論の講義と英日文芸翻訳の指導を担当。須賀敦子のみごとなイタリア語訳で日本文学の名作を味わいながら、翻訳について考えてみましょう。

申込名内容価格(税込/円)申込備考
TEXT-MGSJun’ichiro Tanizaki
Libro d’ombra(Bompiani)
3,300
(事務所手渡)
 
TEXT-T-MG3,550
(送料込み)
 

●日程:5/10, 24, 6/7, 21, 7/5, 19

申込名曜日時間受講料(円)申込備考
T-MG14:10
-15:30
会員18,000
 
受講生/一般19,000
 

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