11月6日、7日で東北のイタリア関連の2つのモニュメントを巡る旅行が挙行されました。総勢20名が参加。
初日、仙台駅に集合し、仙台日伊協会の大泉会長はじめ幹部の方々のお出迎えを受け、しばし歓談。オペラ「遠い帆」が来年8月23,24日に東京でも再演されるとのニュースを教えていただきました。
その後一路、石巻の渡波(わたのは)(支倉常長ら一行の出港地の月浦の近く)まで移動、「宮城県慶長使節船ミュージアム」を訪問。濱田館長他職員の方々にご案内などお世話をおかけしました。先の大津波で破壊されたサン・ファン・バウティスタ号復元船も見事修復され、カナダからベイマツ材の提供を受けた32メートル余のメインマストは青空にくっきりとそびえておりました。
船の内部も、当時の航海の困難さが実感できるように行き届いた説明がなされておりました。破壊された船の廃材を使って作成されたサン・ファン号の模型をいただいてまいりまして、協会事務室に飾っておりますのでご覧ください。ミュージアムを辞して、途中日和山公園から、震災、津波の被害状況を見ながら、震災を乗り越えて新しい街づくりを進める石巻観光協会会長の後藤様からお話を伺いました。旅先ででも津波に遭遇したら、「水平ではなく、垂直に逃げよ」という教訓を教えていただきました。
3時間半のバスの旅ののち福島県会津若松東山温泉の宿「原滝本館」に到着、滝の見える露天風呂を楽しみ、夕食後の懇親を深めたりいたしました。
翌日は、会津武家屋敷に立ち寄った後、第2の目的の「ムッソリーニ記念碑」がある飯盛山を訪れました。白虎隊に感動したムッソリーニがローマ市民の名で寄贈した銅像に駐留軍が一部改変を加えたとされています。実物を見てかなりのことがわかりましたが、なお当初の像や銘文がどうであったかについてはまだ不明の部分が残っています。
大内宿で昼食(たぶん全員が名物のねぎそば)をとりました。その直後、突風と驟雨に会いましたが、「塔のへつり」に着くころには雨も止み、奇勝と紅葉を楽しんだのち、新白河駅から帰路につきました。
(写真は英名誉会長撮影