連続文化セミナー『文明の交差路~シチリア』第3回 

 
 
 
  
 

 


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「シチリアにおけるルネサンス美術――アントネッロ・ダ・メッシーナを中心に」

文化的に多様な顔を持つイタリアにあってシチリアはひときわ複雑です。そのシチリアの歴史と文化をより掘り下げて知る機会を持つために企画された連続文化セミナー『文明の交差路~シチリア』は第3回として、4月6日()に、「シチリアにおけるルネサンス美術――アントネッロ・ダ・メッシーナを中心に」と題して、共立女子大学教授の池上公平先生に美術のお話を伺いました(参加者30名)

まずアントネッロ・ダ・メッシーナ(1430-1479)と同時代に地中海地域で活動した主要美術家を一覧した後、アントネッロ・ダ・メッシーナの作品を見ながら、ファン・エイク兄弟などフランドル派などの作品と並べてそれらからの影響をお話しいただきました。

「キリストの磔刑」、「書斎の聖ヒエロニムス」、「聖母子と聖人たち」「サン・グレゴリオ祭壇画」、「サン・カッシアーナ祭壇画」などの主要作品の解説がありましたが、とりわけ彼の最高傑作とされる2点の「受胎告知の聖母」について詳しく解説をいただきました。

フィレンツェやローマとはかなり異質なシチリアのルネサンス美術を存分に考察していただいたと考えております。