7月26日~8月27日、日伊協会の「第一回イタリア人のための日本語夏季集中コース」が実施されました。
協会はこれまで、日本におけるイタリア語教育やイタリア文化紹介に大きな実績をあげてきましたが、交流の双方化を意図した今回の企画は、その活動に新たな局面を開くと同時に、あちこちで開講されている一般の日本語コースとは一味違ったものになっています。対象を特定の大学からの留学生に絞り、そのニーズにあわせる一方、柔軟性も持たせたアラカルト講座を設定しました。
参加したのは、世界最古の大学と言われるボローニャ大学の外国語学部に在籍する11人の学生で、午前中は特設カリキュラムによる文法、会話、読解などの語学コースを受講。そして午後からは、日本生活文化交流協会(JLC)の協力により、書道、茶道、華道、着物、折り紙、木目込み人形、津軽三味線といった日本を代表する伝統文化を体験することになりました。
さらに、協会の役員や学生、その知人などの好誼、高配を得て、いくつかの大学のキャンパスやNHKをはじめとする日本の企業、団体の見学もすることもできました。
生き生きと楽しく学んで、めいっぱい賢く遊んだ一ヶ月の日本滞在を学生達は満喫して、日本への愛と理解を深められた喜びを胸に、名残惜しげに帰国することになりました。
コースに携わった講師、事務の方、ホームスティのご家族の皆さんに深く感謝します。学生の大きな満足を得られたのは、みなさんのご協力があってこそだと思います。来年も、楽しくて実りのある第二回日本語夏季集中コースを目指します。
日伊協会講師 Valerio Luigi Alberizzi