世界最古の職業演劇『コンメディア・デッラルテ』は、16世紀中頃にイタリア北部で生まれ、18世紀頃にかけて主にヨーロッパで流行し、現在もなお各地で上演され続けています。今回はその仮面即興喜劇『コンメディア・デッラルテ』を2回に分け紐解きます。
1回目は、イタリア演劇が専門の高田和文先生によるイタリア演劇総論。特にコンメディア・デッラルテの歴史と現代演劇への影響、またピランデッロやデ・フィリッポ、ダリオ・フォーなど現代イタリアの主要な劇作家について、一般の方にも分かりやすく解説します。
2回目は、長年にわたりイタリア演劇を始めとするイタリア文化の日本への普及に尽力されているジョバンニ・ピアッザ氏と浅川理恵氏による実演編。
ピアッザ氏は、ヴェネツィアの有名な仮面即興喜劇の劇団『アヴォガリア』を日本に2度招聘し、パンタローネの役でも出演。現在は自身の劇団ピアッ座のコンメディア・デッラルテの日本語公演にプルチネッラの役で出演しています。これらの舞台映像や登場人物に扮したお二人による即興の演技をご覧いただきながら、コンメディア・デッラルテを知って、笑って頂きます。解説は日本語で行いますので、どなたでもご参加可能です。
『現代もなお演じ続けられている仮面即興喜劇コンメディア・デッラルテ。その魅力を解説と実演により楽しんでいただくセミナーです。イタリアは知られざる演劇大国。その歴史を知ると、少し違ったイタリアの一面が見えてくるはずです。これまで演劇に興味がなかった方もぜひご参加下さい。』講師:高田和文先生より