<イタリアのバカンスその1>
ある日急に、Bariのイタリア人男性と結婚した友人に会いに行こうと思い立ちました。ついでに、Bariの近くに実家があるミラノの友人がその時期帰省していると聞いていたので、彼にも現地で会おうと。何故なら、彼はBariのその友人が共通の友人なのです。ホントに偶然で世界は狭い。
まず彼らとやり取りして会う日を決めて、ふとミラノで夫が仕事で日本に帰国中で一人の友人を誘いました。思った通り、彼女はバカンスの予定もなく難なく参加が決定。
二人でいろいろ計画し、彼女は近年にその地域にご主人とすでに旅行しており、詳しい。彼女が私が行きたい、行ってない町を旅行することに。友人は飛行機チケットとるのも、ホテルとるのも、レストラン予約するのもかなり慣れておりアッという間に予約完了。
ハイライトはやはりマテーラの洞窟ホテルに泊まったことですね。でも、かなり湿気があり正直余りおすすめしたくないと思いました。でも、そのホテル近くのレストランからのマテーラの夜景は、素晴らしい想像以上のものでうっとり。
そのあと、Bariに移動して美味しい蛸専門レストランで地元友人たち夕食して再会出来たこと。計画が実現出来て、楽しいひと時を過ごせました。
翌日は、海の美しさとその海辺の写真で有名は「ポリニャーノ・ア・マーレ」に行き、その海で過ごしたことも思い出深いです。そして、その後ブリンディジに移動して、そこからオストゥーニとレッチェまで足を延ばして観光できたことでした。この地域は、古代ギリシアの歴史を持ち、バロック様式の建築が多い薄茶色の建物の色でした。
毎日暑い中良く歩き、教会・博物館・歴史的建物を観て、美味しい地元の料理を堪能して最高でした。ミラノに戻り、かなり疲れて2日は寝てばかりでした。一方友人はちょっと頑張り過ぎて、ホテルの冷房にやられアレルギー性の咳に悩まされ、約2週間不調でした。夏場は温度差激しいから調整難しいし、日中の外歩きは確かにしんどかったと反省。でも、良い思い出が出来て嬉しいですね。やはり相棒が居ると旅はバリエーションが広がります。
<イタリアバカンス その2>
ミラノの合唱の友人から夏前に、いつも夏は昨年亡くなったご主人の、田舎にある別荘で過ごすけど来ない?と誘われました。その後も誘われ、ある日また連絡があり「今誰も居ないし、部屋空いてるから来ないと」三回目の誘い。
そこはアブルッツオ州のアドリア海にあるペスカーラという町から、30~40分内陸部に位置する小さな町でした。つまり、そのあたりを動くには「車」が必須な場所。彼女は運転出来ないので私を誘ったのは私が運転できるからと推測。
とは言え、私は今までのイタリア在住9年運転しませんでした。イタリア免許証ありながらです。他のヨーロッパの国では、いくつかの国ではレンタカーでドライブ経験ありますが、イタリアは「ない」。何故なら、ミラノはほぼ運転粗い・礼儀正しくない、ぐずぐずしようものなら、すぐクラクション鳴らすから。
ナポリはもっとひどいですが、ミラノもイタリアで結構有名です。このことも。しかし、もう期限切れのイタリア免許証も更新する気もなくしていましたが、今年日本に一時帰国したとき運転することもあるかもと、ふと考えて国際免許証を持参したのです。
これはそういうことかと考えて行くことにして、友人はその田舎でレンタカーを借り、ペスカーラにはレンタカー屋の青年運転のその車で迎えに来ました。つまり、私はいきなり運転することに。。。
幸いオートマ車で運転は楽勝でしたが、知らない町なので二人で慣れない新車のまさになんでも自動化されているその車を色々試して、なんとか出発。いや~10年以上運転してないのにいきなりイタリアで!
です。
私は、実は20代に外車中古車販売会社で仕事していた経験あり、それもヨーロッパ車で、左ハンドルは慣れており、自分の車も外車ばかりでした。そしてイタリア在住9年ですから、右側通行はわかっておりましたので、まあなんとかスタートできたわけです。できないのが慣れない車での道路駐車。イタリア人はこれをするするとあっという間に小さなスペースに入れるのです。私はさすがにこれは、日本では道路駐車違反ですからできないので、広い駐車場のみに限定しました。もしぶつけたら大変です。
約1週間の間に、友人のイタリア友人たちと海に山にと出かけたり、アペリティーボしたり、コンサートに出かけたり、その周辺の小さな町を散策、友人の家にランチに招待されたりと本当に歓迎してくれ楽しく過ごせました。山道も運転して出かけることも出来、無事バカンスが終わりホッとして暑いミラノみ戻りました。いや~アブルッツオは海に山に自然満載でした。知ること出来てよかった💛勇気出して運転出来たことも、新たな経験で満足です。
<イタリア人の運転スタイル>
さて、運転について書きましたが、時にイタリア人ドライバーの車に便乗します。今までで冷や汗ものの経験多々。なんでそんなに急ぐのか? 追い越すのか? 行き当たりばったりなのか?をお話しします。
*ケース1
トリノで。ある友人宅に食事に招かれ、というか和食食べたいということで私が主に料理したのです。メンバーは友人カップルとその友人カップル、私はメインシェフ。
食事が終わり、帰りは車で送って貰うことになり、友人の友人カップルの旦那さん(若い)が運転する車に乗りこみました。事前に日本人妻曰く、「旦那は運転荒いから驚かないで」と。いざ発進してからの数十分は生きた心地なく、降りたとき腰が引けてました。
走らせているというよりも、カーチェイス? ジムカーナ?というのでしょうか、右へ左へと次々と追い越し、それもかなりのスピードでスムーズな追い越しとは程遠いハンドル裁き! 私は腰浮かせ、自分の足ものにはないブレーキ踏んでる状態。いや~この人最高の危険ドライバーだなと。
*ケース2
オーケストラの練習の後、深夜なのであるシニアご夫婦のご主人が運転する車で送ってもらいます。家近いので。最初はやはり、その運転スタイルに冷や汗。兎も角急ハンドルと直進時のスピードがなんでそんなに出すの?です。アクセル全開、前方が信号青なら
更にそれを突破するのが彼の信条らしく、黄色に変わるものなら更にアクセル踏んで渡り切るその信念が垣間見えました。Uターンや右折左折もスピード十分落とさないので、体は右左に倒れる位揺れます。私はシートベルトしてないから当然ですが。
そして、私の家が近いと「ほうら、もう着いたよ!」。最近は慣れましたが。あと、彼はナビ使わないので、あるいつもと違う場所からの帰り道では、標識の「Milano」だけで進むのですが、どうも方向怪しいので私はスマホのナビで見たらなんと反対方向を進んでいた。慌てて、それを見せて戻らないとダメと言いましたら、「あ、そう。」とUターン。彼はナビ見たくないらしく、それからは私がナビ担当となり、そこは真っすぐ、次の信号左・右と言ってくれと。途中ナビとは異なる道路でしたが、方向はあってましたので良しとした。そして、ついに「ほうら、僕たちのいつもの道路に出たよ!」ホッと安心しました。これで家に帰れると。
*ケース3
ブレイシャのプレジデントのMも負けてない。夜、練習あとのビール飲んだ帰りの送迎。滅多にブレーキ踏まないスタイル。彼も私より飲んでるから安心出来ず、前方ガン見。前方の信号が黄色から赤になる!車は減速せず下り坂だったから、突っ切る気配。しかし赤になったから、友人と二人で「赤!!!」と叫び、彼はようやくブレーキを踏んだのでした。冷や汗ものでした。。
これ以外でも、ブレイシャからの遠出でも、高速道路走行はイタリア人あるあるのカーチェイス。我慢できず言いました。「お願いだからフツーの速度で、進路変更しないで!」もうその後、彼の車には乗らないことにしました。高級車なので速いからスピード出しまくりなんです。ちなみにアウディの高級車で速い!
*ケース4
最近あるイタリア人ご主人と日本人奥様、共通友人女性と私で彼の運転でスタート。日本人奥様が事前に、「運転荒いので驚かないでね!」。ああまたかと。。
やはりカーチェイススタイル。しかし驚いたことが二つ。高速の分岐で本当は右なのに、車は左に進んでいたところ、奥さんが「あ、右だったのに」を合図に、いきなり、分岐すれすれに右に進路変更!私は後部座席で体支えるのに必死。
そして帰り、市内の交差点前で赤信号で6台位並んでいた車の後ろに着くと思いきや、空いてる左折車線に進路変更、あれ左折車線?と思ったのは束の間に信号が青となった瞬間に交差点に真っすぐ侵入して、最善列に踊り出て一番で通過したのでした。。。他の2人は何も言わない。私だけか、冷や汗ものは。兎も角丁寧とは言い難い運転裁き。これは治らないだろうなあ。次は誰かなあ?