イタリア マンドリン通信<ミラノDuomo広場クリスマスイルミネーション点灯><クリスマスを恒例のカゼルタで過ごす><アパートの鍵の修理>

<ミラノDuomo広場クリスマスイルミネーション点灯>

Duomo広場、それ以前からガッレリア、スカラ座前広場と町中にイルミネーションが点灯されクリスマスシーズン到来です。

特にDuomo広場は、ロケーションの良さで美しさで比較できないほどの煌びやかさです。コロナで無人だったのが、昨年から少しづつ日常に戻り、今年はクリスマスマーケットが再開され、人々が待ち焦がれたクリスマスの景色となりました。

溢れる人々をかき分けながら、写真とビデオ撮影して思わず溜息。。やっと規制もなく、家族と友人と過ごせる時期を楽むことが出来るようになったのです。沢山のプレゼントの買い物客、お菓子屋さんはパネットーネ・チョコレートなどが飛ぶように売れ、活気があり思わず笑顔にならざるを得ませんでした。

ガッレリアは日本のお正月の浅草みたいでした。沢山の人が携帯を掲げて撮影しながら通路をぞろぞろとゆっくり進み、真ん中の天井のイルミネーションとスワロフスキーの恒例のツリーを目指すのです。勿論私も。

あるプーリア出身の友人がクリスマス休暇を自分の生家で過ごすので、お父様へのお土産にミラノ名物高級パネットーネを買いに、モンテナポレオーネにある高級菓子店「COVA」に行くというのでついて行きました。もともと小さい店内が滅茶混みで、買うのも大変。

この手のお店は1Kgのパネットーネは、以前35ユーロはしてました。もっと高いはずと言うと、彼はお父様がミラノの美味しいパネットーネが大好きで、心待ちにしているのだそうです。昨年は行くのが遅くなり、売り切れだったので今日はなんとしても買わないとと。

案の定、なんと40ユーロ!でもこれでお父様が喜ぶ顔を見られると本人は嬉しそうでした。なんて親孝行なんでしょう!

パネットーネは勿論、イタリア全土で菓子メーカーで作られてますし定番のお菓子ですが、スーパーのは高くても10ユーロ。やはりミラノ名産で名店でのパネットーネは大人気で飛ぶように売れます。かなり前に、PECKで買ったそれは30ユーロでした。バターたっぷりで美味しいですが凄いカロリーです。でもかなり日持ちするので私は高級品は買えませんので、スーパーのお気に入りメーカーのを、1月のクリスマス休暇終了間際にセールとなるのを狙って、半額位のを2~3個買います。

<クリスマスを恒例のカゼルタで過ごす>

毎年恒例の南イタリアカゼルタで、クリスマスを過ごしました。今回も1か月以上前に安いItaro の電車チケットを発見してすぐ予約できラッキー。クリスマスシーズンは早めに、12月21日~26日迄あたりを時間を考えながら安いチケットを探します。でないと売り切れか何倍もの高い金額になってしまいます。今回は幸い往復で約€107位で購入出来ました。これが間近になると片道が€150位に跳ね上がります。

いつもItaroを選ぶのですが、国鉄に当たるtrenitariaですと、ここまで安くなりません。勿論キャンセルは出来ませんが、旅行が確定出来るならこの方法で予約するのが賢明です。

今回のカゼルタでは、友人二人とトリオでマンドリン・ギターで弾くコンサートがありました。友人の友人達ソプラノ歌手・ピアニストの誘いで、でCapuaというカゼルタ県にある小さな町の美術館内での演奏でした。

数年前に彼らとも共演したので、何となくどういうコンサートかは分かっていました。現地についてみると、こんな小さな町でありながら、素晴らしい美術館で展示物も豊富で3~4階ある広い展示スペースでした。

*ウィキペディアより
カプアは、イタリア共和国カンパニア州カゼルタ県にある、人口約1万9000人の基礎自治体。古代ローマ時代、カプア はカンパニア地方の中心都市として栄えたが、古代のカプアは現在のカプアから南東に約4km離れた場所にあり、現在はサンタ・マリーア・カープア・ヴェーテレの街が所在している。

初めて知ったカプアはローマ時代の歴史ある都市だったのです。コンサート後に見学したかったのですが、閉館時間となり叶いませんでした。残念ですが、次回には是非再度訪れたいと思いました。マンドリンのお陰で、余り知られていない小さな町に行く機会もあり、その度にそれぞれ歴史ある場面に遭遇して驚きます。イタリアだけとは限らないとは思いますが、この国はその数が多いのではと思います。やはり凄いイタリア!

 現在のカプア

さて、24日と25日の食卓はいつも通り満載のお料理。24日は魚料理、25日は肉料理と連日。特に南イタリアは驚くほどの料理が出ることが有名です。ですから、最初から少しづつ頂くことにしています。でないと全部食べられませんし、飲めません。

料理あとは、ナッツや栗を頂きます。皆ポリポリ。。。そしてカフェ、パネットーネ、ビスケットと続きます。最後には強いお酒が登場しますが、今回は息子さんが日本のウィスキーを出してきました。久しぶりの日本のウィスキー、美味しかったです。イタリア人はまず飲みません。特に南イタリアは殆ど自国酒と自国料理が中心ですから。

そして恒例の教会ミサでの伴奏。24日と25日両日司祭さんに乞われて2回伴奏しました。この伴奏は、結構大変です。プログラムは前日に分かりますが、実際に始まるとまず何回歌を繰り返すのか、どこに戻るのか、最後はどこで終わるのか?がその場で変わるのです。演奏曲ではないので、その場の状態で司祭さんが変えます。私は常に司祭さんが言う事や、歌先導の人とギターの友人の指示を見ながら弾きます。もう一回歌うとか、いきなり最終フェーズに飛ぶとか。。。今回も冷や汗ものでした。とはいえ、終わると必ず信者の何人かが、素晴らしかったと言ってくださいます。これがとても光栄です。私はイタリア人でも信者でもありませんし、現地の方のプライベートな場に参加させていただくなんて、まずあり得ない経験です。

<アパートの鍵の修理>

私のアパートのドアのメインキーが本来4回廻してロックできたのが、昨年のある時期から2回しかロック出来なくなり、ある日それも不具合が出てきたのです。12月はクリスマス休暇あり、これは早めに修理しないと鍵がかからなくると思いすぐに大家さんに連絡。私の大家さんは、会社経営者であったので(現在引退して息子さんが社長)、やることが一般イタリア人より早く、すぐ鍵屋さんに連絡してくれました。私は連絡くるのを待ち、その日は家で待機してました。→これはいつ何時ごろ電話が来るか予想できないため。

案の定、夕食とらずにいたら19:30ころに知らない電話が。多分これだと思いすぐ電話に出ると、「鍵屋です。今アパートの下に居るけど、何階ですか?」と。えっ!もういきなり来たのです。どうして来る前に連絡しないの?と聞くと。「店は近くで、ここにはお客さんいるし。。。」と。

やはり、と思い階数告げてドアの前で待機。若者イタリア人現れて、すぐに説明。調子見て、「シニョーラ明日午後は家に居ますか?」私「明日午後修理なら居ます」と返答。結局消耗により交換となりました。大家さんは、既に見積り届けば、すぐに支払うと連絡あったので今回は大家負担と理解。

イタリアのアパートの設備や備品の修理・交換は、ちょっと日本とは異なり、イマイチ不明確なんです。まあ、私の大家さんは良い方で、殆どの修理・交換は大家負担でありました。室内の水道管の水漏れ修理は半々でしたが。

あくる日午後待てど暮らせど鍵屋は来ない。しびれ切らし19:30に電話するも今日は時間の都合がつかなかったと。私は多分怒りから強い調子で「来れないなら何故連絡しないの!私はどこも出かけずに今まであなたを待っていたのに!」と言いました。彼はややおびえた声で、「明日は祝日だから行けないけど、明後日金曜日の午前中(時間は通常不明)に伺います」と。私は「明後日の午前中ね?間違いないのね?」と再確認。「ハイ。。」電話終了。来る前に電話してねと又言いましたが。

いつ来るかわからないので、インターフォン近くにいるしかなく、その場所で動かずに楽器練習しておりました。すると突然、ドアのチャイムが鳴りました。もしかして彼?と思い、どなたと聞くと彼でした。まあ、いきなり登場。

鍵交換作業は思いのほか大変で、一部お手伝いしたりして、何とか終了。その間よもやま話したりして、彼はやや緊張溶けて?打ち解けてきました。私はこういう業者さんや職人さんと対応する場合、外国人なのでなるべく話しをして、垣根を取り除くようにしてます。イタリア語出来ないと思われるので。

私がスムーズになった鍵を試して、「あ~これで私は嬉しい」と言ったら、「もう怒ってない? この間の夜は凄い怒ってたし」と言う。そりゃあなたを午後一杯待ってたんだから、来なけりゃ起こるのは当たり前で
しょうが。なんてやり取りして、彼は立ち去ろうとしたので、私は少しばかりのチップを渡しながら「ランチしてね」と渡したら、思い切りの笑顔に。汚れた手をズボンでこすりつけて握手を求められました(笑)。修理と態度結果良いならチップはあげることにしてます。

結果早く修理出来て良かったから、大家さんにもすぐ連絡しました。こんな早いのは珍しいですね。運が良かった。