<ヴェネツィア日帰りの旅>
最近どこかにぶらっと行きたいなあと思い、暫く行っていないVenezia 行き列車を検索したら、9日後の安い運賃を発見して余り深く考えず予約ポチッ。。「気晴らしにヴェネツィアなんて贅沢」とある友人に言われました。確かに。数時間で行けるミラノ在住だからこそです。
電車イタロは10分遅れ。一つ手前のメストレ駅から海を渡ると霧が立ち込んでいる海で何も見えず! 心配でしたが列車がヴェネツィアサンタルチア駅に入ると明るい日差しでした。良かった。。
駅から出ると、コロナは何処へ?の賑やかさ。あ〜やっと以前に戻った光景に緩む私。しかし結構な観光客の姿で勿論マスク無し。人混みをなるべく避けて、ローマ広場寄りから橋を渡り、途中「ああ、この店あるある」と嬉しくなりながら、まず第一目的の好きなサンドイッチ屋さんを発見。「あった~!」いつも通りのお店で、エビとゆで卵・野菜と蟹を持ち帰りで購入。どこかで一人で食べようと思いながら歩いて行くと、私の好きな木製のアカデミア橋に到着。ここからの運河とヴェネツィアの景色は最高です。第一目的達成。
そのあとサンマルコ広場へ出て、沢山の観光客に唖然!でも雲一つない青空に映えるサンマルコ広場に出るともう溜息です。ふと見ると広場にあるいくつかの豪華なカフェ演奏が聞こえ、母が生前の頃、妹と旅行に来て、連夜そのカフェで演奏聞きながらうっとりと雰囲気を満喫していた母の姿を思い出しました。このカフェは超高いのですが、ここは思い出に負けてふらふらと入り席に着いてしまいました。
かなり長く居ましたが、演奏バンドにリクエストなんかしてしまい、ミラノオケでも演奏している「ピアソラのOblivion」を聴き、すっかり私も当時を思い出したりして、いざお会計。なんとティラミス€15&カフェ€11=€26!!! まあ、お昼サンドイッチ代が€5以下でしたから、まっいいか!で納得。
戻りはレアルト橋の大好きなジュエリー店をチラ見して、買うこともなく、ぶらぶらと駅までウィンドウショッピングだけ。懐かしいお店が残っていたり、変わっていたり。約10年前、イタリアマンドリン連盟のプレジデントから誘われて、「マンドリン・フェスティバル」に来て、様々なホールや教会で毎夜コンサートを聴きに行ったことを思い出しながらの楽しい散策でした。
歩き続け駅に到着。予定の普通電車に乗り、10分遅れでしたがヴェローナ乗り換えは始発だったせいか、発車が合わせて待っており、無事乗れてミラノに戻りました。一日だけでしたが、次回はもう少し早く安いチケットを往復買って、また行きたいなあと思います。
追記:イタリアは今年オーバーツーリズム対策として2022年6月にヴェネツィアで導入が予定されていた、入域する観光客からの「観光税徴収」が延期となった。現在のところ入域予約と料金決済のシステム運用は2023年1月からとの予定。
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/until-2023-venice-wont-be-introducing-its-tourist-tax-053022
<北イタリア日本人会主宰 親睦音楽会出演>写真:北イタリア日本人会より
会場となった建物は、ミラノ中心地の一等地にある歴史的建物です。「Istituto dei Ciechi di Milano」という名称で、Wikipediaの記述によるとミラノ盲人協会に必要なスペースを提供するために1892年に建てられたと。その内部にこの素晴らしいホールがあり、そこでのコンサートでわくわくでした。このコンサートは、1996年から北イタリア在住邦人音楽家による親睦音楽会としてコロナ時期を除き毎年秋に開催されています。私は過去に2回この親睦音楽会にマンドリンアンサンブルで出演し、私の先生の西山みきさんも、一度彼女のトリオで出演されました。
私は6月から、日本人会のある合唱グループに参加して、少ない練習でまだまだ間もない身でありながら、もうこんな素晴らしい場所での出演は光栄の一言しかありません。先輩方に交じり、人数が先生含め8名で少ないながらも会場の音響に助けられ(?)、見事に堂々と歌い切り、全員満足でした!
お客様の反応も上々で、大きな拍手を頂きやはり日本の歌に癒されたとのお言葉あり、ほっとした次第です。私は舞台慣れしておりますが、やはり歌となると自分の体を使うという経験をしてまた器楽とは異なる感動と自身への反応を感じました。また来月下旬には、北イタリア日本人会主催のイタリア人人気の「フェスタ」で歌うことになっており、それも楽しみです!
<ワイン試飲交流会参加>写真:エノテカワインFacebookより
北イタリア日本人会の企画「ワイン試飲交流会」を見て、ちょっと興味が湧きました。最近、せっかくイタリアに居るのですから、もっとワインを知りたいなと思うようになり、ネットでワイン産地・グレード・ブドウの品種・イタリア語の味や風味・渋み等の表現を調べたりなどしてます。表現は日本語以上にデリケートな域で、それだけでも奥深いなと感じます。
勿論、イタリアのローカルなワインを飲みたいですが、そうそう旅するわけも行きません。暫くは、エノテカワインさんの月一度のテイスティングデーに参加し、話を聞いたりして積み重ねたいなと思ったりしてます。
日本人女性ソムリエのYさんは、イタリアでソムリエの資格を取得後、ソムリエとしてイタリアンレストランやエノテカで仕事を積み重ね、現在に至っていらっしゃいます。とても暖かく笑顔を絶やさない明るい性格の彼女は、しっかりと経験を重ねてコロナパンデミックを乗り越えて立派だと思います。
約1時間の会でしたが、Yさんが選んだのは、有名なピエモンテ州のワインBaroloとNebbiolo。最初は白の発砲ワイン。これも私が普段飲んでいるのとはけた違いの味わい。印象、あ~全然違う!でした。切れが良く、変な甘さ無く滑らかな舌触りというか。。深みが違うなあと。
次は赤。2つともそれぞれ趣があり、最初のは濃い赤でず~んとした味わい。タンニンや渋みはそこそこで、牛肉にぴったりと思いました。2つ目はやや色あいが薄い、爽やかな口当たり。こんな表現も以前は殆ど考えてませんでしたが、いや知りたいとなると湧き出てくるような気がします。
今回参加者はやはり男性が多くて、最後にはまとめ買い!している方もいらっしゃいました。私はささやかにその日にテイスティングした3本の内、手頃で美味しい味わいの最後の赤を選びました。いつものワインより3倍の価格でしたが(^^;)。これで、一人の家の食事も少しは華やかになるかな~(^^♪)