<イタリア・日本交流グループ会の七夕イベント>
ミラノの友人の一人が主宰する、イタリア人と日本人交流グループに最近参加しました。場所はいつも集まるティールーム。主宰友人と私は浴衣を着て参加。めちゃ暑い夕方でしたが、まあ浴衣なら耐えられると。他友人とその同行者のイタリア女性も浴衣で参加。七夕のよい雰囲気になりました。
少し小ぶりの柳の木鉢植えがあり、みんなで短冊に「願い事」を書き吊るしました。イタリア人の方たちも「これで合ってる?」と確認しつつ、見事な「漢字含む日本語」で書いていました。このグループは職場や今までの友人達とは異なる場で、日本的に言えば「異業種交流会」といった場のようです。つまり、ざっくばらんに語り合える、ストレス無しの楽しい場のようです。また、片言や流暢な日本語を試せる場であり、我ら日本人は自分のイタリア語を、つっかえても気楽に話せて質問できる機会でもあります。彼らの日本文化に対する興味は面白く、意外な受け止め方や反応があり、実際面白いです。
この日は20数人の参加者で、家族連れもあり楽しいイベントとなりました。いつもは定例勉強会としていますが、時にこういう「和の文化」を知ってもらうイベントは楽しいと思いました。また、主催者の友人も先日、茶道の簡単なお茶席も企画して、沢山のイタリア人が参加してました。友人が師事している茶道の先生は自宅の地下に本格的茶室をお持ちです。皆それを感動してました。
<フラメンコ発表会>
ミラノの茶道を習っている女性友人から、フラメンコ発表会に出演するというので観に行きました。まだ習い始めて2か月で、本人曰くまさか発表会に出演するとは思ってなかったとか。歌も覚えなければならないとも言い、果たしてどんな舞台になるのだろうと思ってました。私は日本でフラメンコをしている友人の発表会に行ったことがあり、構成は知って居りました。
今回ホールは自宅近くでもあり、友人と行きました。会場は詰めかけた家族・友人・知人でほぼ満席。多分ここ2年はコロナで発表会は出来なかったと思いますから、生徒始め先生も熱い思いでこの日を迎えたであろうと想像しました。
まず日本との違いは、舞台で踊る生徒達の堂々とした自信に満ちた踊りっぷり。やや若い男性も居ました。そして、素晴らしいフラメンコ音楽楽団。ギター2本、歌手2名、フルート、パーカッション。友人がこの楽団が素晴らしく、めったに聴けないからと勧めてくれたのです。そしてイタリア人観客の、分かりやすい期待と応援の盛り上がり。掛け声とBraviの連呼!と反応が凄い!そんな中で踊るフラメンコの生徒さん達の披露っぷりの良さ。やはり観客の反応は演技者を嫌でも盛り上がらせると感じました。
大体グループごとに入れ替わり立ち代わり、衣装も変わり演舞が続き、やや後半で先生が登場して演舞を披露し、大拍手の絶頂に。後半もどんどん熱く盛り上がり、最後は全員登場してグループ毎に踊り、大拍手を浴び… 一体いつ終わるのだろうか?先生が挨拶→大反響→楽団紹介→ハグ→大反響と舞台の足でのステップ地響き→楽団代表が先生紹介挨拶→ハグ→大反響と熱いシーンが続き、熱気は最高潮となりお開きとなり全員舞台での写真撮影でEnd。いや~、冷房効いていたはずですが、余りの熱気に暑くて会場の外に出ました。やはりイタリア人の観客は違う!
帰りのトラムの停留所で待っていると、出演者らしき女性が大きなバッグを持参して停留所に現れました。髪に赤い花が差してあり、思わず友人と声をかけてしばしお喋り。私達が最近入団した友人の友人とすぐ分かり、フレンドリーな会話に発展。なんでも日本旅行を計画して予約したので「コロナ」で立ち消えたと。こんな談義も楽しい夜でした。
<Lecco湖畔沿いの山ハイキング>
いつもはCANZOの山に行きますが、今回はLecco湖の周辺にある一つのコースを提案され、友人二人と行きました。完璧な快晴の朝、ミラノ中央駅から普通電車で約1時間のVarennaで下車。バールで身支度整えてすぐ近くの裏から登り始めました。最初は急だと聞いてましたが、その通りでその急な石畳を進むと登山道に出て、ずっと急登が続きました。
約2時間余りで広い道に出て、一息入れて少しおやつを食べると絶景な場所に到着。写真タイムしていましたら、途中で声を掛けられたポーランドからの旅行者一人も到着。写真を取り合い、友人がルートを質問されて答えてました。目的地は更に1時間ほどをだらだらとした道を進むと、山小屋がある広い丘のような場所に到着。またまた素晴らしい景色でした。山の標高は1000mの低山ですが、その日は風もあり涼しく爽やかなハイキングで800m位を昇るコースでした。(Varenna~Lierna)大体18キロ歩きました。日頃のプール通いとヨガ・ストレッチのお陰で筋肉痛はありませんでした。
下山はやや急なところもありましたが、順調に1時間で降りられて、駅近くのバールで一息入れ(ビールも少し)、駅も近く予定の電車に間に合うはずでした。しばらく待っていると駅のアナウンスがあり、なんとLecco行のこの駅手前の「ある区間」にトラブル発生で50分の遅れと!私達はどうするかを協議して、最初に着いたVarennaに戻ればLecco行とミラノ中央駅行の2本の電車があると友人が言うので、幸いその方面の電車が来てすぐ乗ることにしました。(Varnna→この駅Lierna→Lecco行のみ)
車掌さんはこのトラブルを知らないようで、ミラノ行きまでの切符は買えないと。私達は取り合えずVarennaまでは買うことにして、2駅乗り駅に着くと大勢の乗客が駅ホームと線路辺りに溢れていました。その車掌さんは慌てて笛を吹きつつ、乗客に線路から離れてホームに戻るよう怒鳴りまくってました。そりゃ危険極まる光景でした。日曜日のローカル駅は駅員さんが居ない場合が多いのです。皆自由にホームに腰かけながら。。。その辺にたむろってましたから。
電光掲示板を見るとLecco行とミラノ行はそれぞれ25分から30分遅れており、私達は先に到着した、25分遅れのミラノ行の電車の後部車両に走り乗りました。というのは先頭車両から5~6両は混んでおりとても座れそうもないので、後ろを目指したらなんとガラガラだったのです。ラッキーと思い、涼しい空いたそれもミラノ直通電車に乗れた幸運を祝いました。あのまま下山したLiernaで50分遅れの電車を待っていたら、多分相当遅くミラノに辿り着くことになったでしょう。
この機転の良さは、何といっても友人がその近辺の事情に詳しかったからです。実は6月もLeccoに来た時帰りの電車の遅れがあり、ホームには観光客が溢れ、待っていても満員になるだろう状況でした。イタリア友人がスマホですぐ電車運航状況を調べて、既に別ホームに始発のミラノ別の駅行の電車があること、多少は遅れるけど、そこから地下鉄で帰れることからその電車で帰った事を思い出しました。
イタリアは電車の遅延は日常です。出かけるときはその辺りの電車発着事情を事前に調べていく必要があると痛感しました。