<イタリアコロナ事情>
イタリアは6月28日からすべての州がホワイトゾーンとなり、規制が緩くなり、6月末からは屋外のマスク義務が解除されました。ただし屋内と公共交通機関では義務となっています。シートの着席禁止のシールははがされましたが、混まない限り人々は間隔を開けて着席している気がしました。
こんな日が来るとは余り想像出来ませんでした。カフェで談笑し、レストランで食事を楽しむ日常が戻り、みなくつろいだ表情で夏のシーズンに入ったイタリアは明るい光景です。
*以下は北イタリア日本人会会報情報*
ワクチン接種も、先月末で1回目の接種は国民の半数以上終えました。最近の保健所のワクチン予約画面は18歳以上になっており、12~17歳のティーンエージャーも可能で、7月末までに希望者全員の1回目接種を目指しているとのこと。ワクチンの効果で入院者数も減り、コロナ専用病棟を閉める病院も出てるところがあるようです。
ワクチンは4種類(モデルナ・ファイザー・アストラゼネカ・ジョンソン&ジョンソン)で、伊医薬品庁は1回目と2回目のワクチンの種類が変わっても有効とする新たな方針発令されました。
12~17歳:ファイザー
18~59歳:ファイザーまたはモデルナ
60歳~アストラゼネカまたはJ&J
身体脆弱者:ファイザーまたはモデルナ
EU共通のワクチン証明(グリーンパス)も、徐々に持っている人が出ています。ワクチンの場合、接種サイクル完了14日後から、接種後9か月が有効期間です。1回目接種15日後から2回目接種までも証明書発行されてますが、国によってまだ規定が異なるようです。
7月1日から屋内プール、健康サロン、屋内スポーツ、観戦、集会、文化センター、カジノ、温泉施設、講習会などが規制緩和。
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50代の私の友人が接種に行ったとき、7月はイタリアに不在予定と話したら、1回で済むジョンソン&ジョンソンにしてくれたそうです。そこには4種類用意があると。
私は、イタリアの健康保険証カードを数年前スリに盗まれたので、今再発行の手続きをしてワクチン予約はカードが届いてからになりそうです。最近申請した友人は8月末とか。バカンス前だから混んでおり、皆急いでいるのだと思います。
ただ、どこに居ても余り緩むと秋にまた新たな新種の感染拡大が懸念されますから、引き締めて継続して注意するのが賢明と思います。今はバカンス始まりましたので、緩和したのだと思います。
スタジアムの写真は、7/7にロンドンで行われた2020ヨーロッパ杯のイングランド対デンマークのロンドン中継です。満員のスタジアム!もうコロナ禍とは思えない有様です。因みに画面に映ったウィリアム王子もマスク無しでしたが。感染者増えるでしょうね…
イタリアも宿敵スペインに勝ち、決勝進出でもうめちゃめちゃ盛り上がるというか興奮状態です。Forza Italia!
<ミラノオーケストラ、コロナ規制解除後の連夜コンサート>
*第一夜
6月中旬からオーケストラの練習が可能になり、私は最後の練習に一度参加しての本番でした。最初の夜のコンサートは雷雨の予報で、主催者側が当日の昼頃に中庭での演奏を取りやめ、近くのホールでの演奏に変更しました。私としては、この時期の外は蚊が沢山なのでホッとしました。
ホールに着くと、入り口に見覚えのある一人の男性が私に微笑んでいました。なんと、私が今回の留学で最初に通った語学学校のクラスメイトでした!彼はテノール歌手で、イタリアで歌手活動を目的に来て居ました。「なんでここに居るの???」の私の質問に、その夜のコンサートでのゲスト歌手なんだそうです。学校終えてから、会っていませんでしたし、昨年コロナの流行開始時期に、SNSでイタリア滞在を確認しあった以来でした。
友人は声量ある力強いテノールで、現在はミラノスカラ座の団員だそうです。もう驚きました。
この日のコンサートは、カンツオーネ・ナポリのプログラムでしたから、彼ともう一人イタリア人のソプラノ歌手がゲストでした。観客の入りは少なかったですが、このプログラムは楽しめるので盛り上がり、
友人のテノールは、迫力あり「ブラーボ!!!」の声が飛び交っていました。友人二人も来てくれて、楽しかったと言ってくれて嬉しかったです。
*第二夜
コンサート会場は、ミラノ郊外のある広場ででした。サウンドチェック後、やや遅れて開演しました。この夜のプログラムはクラッシックとカンツオーネ・ナポリのミックス。夏はカンツオーネ・ナポリは雰囲気に合うし、皆知っている曲ですし、一緒に歌えるので観客の楽しんでいる様子が分かります。
しかし、大群の蚊の猛攻撃には閉口しました。ブンブン飛んで人を襲ってくるのです。指揮者が途中で「蚊撃退スプレータイム」をしてくれ、私たちはスプレーを互いに掛け捲りました。あんな大群初めてです。しかも大きい!私は事前に洋服から出ている部分に塗りまくりましたので、被害は最小でしたが。顔にもたかるので、演奏に集中出来ずホント最悪のシーンでした。
演奏終了後に何人かがピザを食べに行かない?との誘いがあり、私を送ってくれるメンバーが行くというので、早く帰りたかったのですがOKし、そのレストランに行くと、ピザレストランではなくチャイニーズのレストランでした。つまり、スシ(あえてカタカナ)と中華料理でした。あれま~と仕方なく、とんでもスシは食べる訳ないので、焼うどん注文。何を注文したら良いかわからない人も居り私はメニューの質問攻めでした。中華食べたことないイタリア人居ますから。
まして、メニューに値段書かれてない!恐ろしいなあとぼったくられるかなあと心配しました。皆は平気で食べまくってました。美味しいとは言えないものでしたが、スシよりましかなと。。。私は聞かれても
スシはこの時期止めたほうが良いと言いました。ましてチャイニーズ経営のスシなんてあたったらとんでもないからです。
前夜は偶然の友人との再会、この夜は大群の蚊の攻撃との闘いでやはり連夜の演奏はかなり疲れました。外の演奏は気分良いけど辛い。。。