<コロナ事情>
3月10日現在:感染者増22275人 死者332人 ロックダウン中にも関わらず余り減りません。
3月6日イタリア政府の緊急政令が発令され、3月8日から2週間イタリア全土の色が変わりました(図参照)。ロンバルディア州とピエモンテ州が新しい色の濃いオレンジ(何故赤でないのか?不明)、イメージ的にやや弱い赤?でも赤と同じ扱いみたいな。感染者数がまだまだ減りません。ワクチン接種も進んでいません。EUが取りまとめて交渉する方法だったらしいですが、上手く進まず、EU離れる英国が独自に交渉してワクチン接種は進んでるとのこと。確かに感染者が激減してます。1/8 感染者増68053人 死者1325人→3/11 感染者増5926人 死者190人)イタリアは駄目ですね(泣)。
日本は変異種感染国の入国を厳しくしましたが、イタリアも日本への入国厳しく規制始まりました。でも日本程ではないです。入国時に陰性証明提示もなく空港から普通にタクシー乗れますから。タクシードライバーに陰性証明提示もないですし。(最近までイタリア入国した友人情報から)バスにも乗れます。
今年のパスクワ(キリスト復活祭)は4月4日の日曜日ですから、感染者を減らして3月29日から規制を緩めるためにだろうと皆思っているようです。大事なイベントですから、家族が最低限集まれてお祝いし、飲食店も開けてという訳です。このパターンは繰り返されています。でないと細やかな楽しみが全部禁止ではいくらなんでも皆我慢出来ないと思います。でも、ロンバルディア州ももうすぐゾーンの色が赤になるだろうという予測です。
<イタリアのカーニバル>
今年のイタリアのカーニバルは、2月11日から2月16日でした。ご存知のようにヴェネツィアのカーニバルは有名ですが、これもコロナの影響で観光客の居ない人気のない様子をテレビで見て、2017年に友人と見に行ったことが懐かしくなりました。沢山の人々が集い、中世の雰囲気の中で豪華な衣装の数々。華やかで見応えあるイベントでした。
イタリアの町中でも、子供達の仮装もちらほらでした。この時期はコリアンドリ(coriandoli)と呼ばれる細かく切られた色紙吹雪やテープを、歩きながらや広場で巻き散らします。道路がコリアンドリだらけになりますが、誰も気にしません。いつ掃除するのか?いや見たことない。自然に雨や風で綺麗になる?Duomo広場みたいな場所は掃除してると思いますが。日本でしたら禁止でしょう。
写真はカーニバルの時に販売されるお菓子「フリッテレとキアッケレ」です。素朴な揚げ菓子ですが、キアッケレは甘すぎず軽いかりんとうの様な味で地域により、他にもあるようです。期間限定お菓子なのでいつも楽しみです。
<イタリア新内閣誕生の話題>
コロナ時のコンティ首相率いる政権が、首相辞任によりイタリアの政局は揺れに揺れ、一時は3回目のコンティ首相なるか?でしたが、野党の猛反対を受け、大統領は欧州中央銀行総裁を務めた経験あるマリオ・ドラギを引っ張り出し、彼が新首相の新しい政府が誕生しました。皆納得のようです。
日本でもニュースとなりましたが、就任した閣僚23人の内男性15人・女性8人。選抜された閣僚達は、左右両派の主だった政党が参加する内閣です。コロナとこの政治問題の報道が毎日続き、現在は果たしてこの内閣の行方は?といった方向になっています。
私は個人的には、コンティ首相ファンなので残念と思っておりますが、コロナ禍により落ち込んだ経済をどう回復するか?ドラギ新首相の手腕に期待が集まっています。
イタリアでは、政治関係の話題を放映する番組がとても多いです。朝から晩まで必ずどこかで放送されてます。しかも司会者は女性が多いです。だだでさえ話し始めたら止まらないイタリア人ゲストを、次から次へと話の舵を取り、時間内に収めるという難技を発揮しています。
写真は、私がほぼ毎日9:00から9:30Rai2に放映している、時事問題専門の番組です。この女性司会者は物凄い早口で、勝るイタリア人司会者はまず居ないだろうという評価を私は下しました。かなり有名な政治家も始終登場しますが、そんなことにひるむことなく超スピードで進行させ、ゲスト全員を語らせ、あっという間に番組は終了します。本当に采配が見事で、それを観るのが面白いです。その日は話しだしたらとまらない、フラッテッリ・イタリア党首のジョルジア・メローネでした。男性ゲストは居ましたが殆どの時間20分位は彼女が喋ってました。
勿論スポーツ番組も、特にサッカーのメインキャスターはほぼ女性。やや派手め。男性ゲストは大体落ち着いたスーツ姿ですが、司会者は濃いめのメイクに原色の露出度高い衣装で少し違和感ありますがイタリアらしいです。
<新しい散歩コース>
友人がナビリオ運河沿いのコースを、ほぼ毎日14000歩(9キロ)程ウォーキングしていて、誘われて歩きました。運河沿いを西に向かいますので、Milanoの境を超えます。この道沿いにある樹木の所に住んでいるリスが数匹居ます。彼女は見つけてからナッツをいつも用意して、そっと太い木の幹の間に数個を置き少し離れるとと、やや遠くから見ていて、すっ飛んできて一つを取り、近くのお決まりの枝でかじり始めます。食べ終わると何個あるか見てるので、また取りに行きます。その間に別のリスも飛んできて、となんとも可愛い姿を間近に見られます。
ミラノ市内の住宅地でも、アパートの中庭にやはり住んでいるリスは結構いるようです。友人の住む所にも居て、管理人さんが餌付けしているそうです。
このコースを歩いていると、毎日走っている人、歩いている人、犬を連れている人との挨拶がされていました。お馴染みの顔ぶれで自然に「Ciao!」と言葉を掛け合います。特別に話をするのでもないですが、なんか温かい気持ちになると感じました。