イタリア マンドリン通信 <コロナ情報><コンサート・レッスン事情>

<コロナ情報>

12月27日日曜日に、待ちに待った第一陣のワクチン470,000回分がマルペンサ空港に到着し、イタリアは軍がその護送に当たることになり、その内ロンバルディア州の振り分け分は90,000。まず最初のワクチン1,680が無事にMilanoのNiguarda病院にが届きました。その日のビッグニュースでした。写真はla Repubblica掲載です。

まずは、ロンバルディアの病院関係の代表する7人に接種され、医師・看護師他医療従事者と続きます。そしてここからロンバルディア州の12自治体の13拠点に運ばれました。その最初に直接送られた町はコロナが最初に発生して被害の大きかったコドーニョです。「Luogo simbolo della pandemia」と呼ばれています。感慨深いです。。。他は、Brescia, Alzano, Pavia, Bergamoから他の拠点に送られます。最初にこの地域の医療従事者が接種を受けます。

28日のLa Repubblicaの記事によると、ワクチンの接種は4つのfaseに分けられるとありました。

1. Fase1
1月4日から、該当者は60,000人の400の介護施設(case do riposo)に住む80歳以上 の高齢者(grandi anziani)。

2.Fase2
3月中旬からやはり病院医療従事者と介護施設の高齢者。80歳以下がその後続き、 そして23,000人の65歳以上(ultra 65 anniと呼ばれる)は、4月から6月の間。 リスク負う必要関係者(保健所職員・薬剤師・学校職員・軍警察関係等)、老齢や中年の持病の方。

3.Fase3
7月からロンバルディア州の住民半数の8,000,000が対象。殆どが学校関係者とリスク ある業務従事者(刑務所・警察・軍関係)。ボランティア職員含む。

4.Fase4
10月~11月からは上記以外の一般市民。全員が公費で無料で接種出来る。

という概略です。この通りとなるかはまだ?ですが。

まだ、事態がそれほど好転しない中、一筋の光と思います。期待を持ちつつ、日々注意して過ごしたいと思います。

1月3日現在:感染者増 14245人 死者 347人 11/13 が最高で、それぞれ40902人、933人でしたから、ロックダウン成果で減ったと思いますが。。

<コンサート・レッスン事情>

コロナ禍になってから劇場でのコンサートは中止となっています。しかし、ミュージシャン・演奏家達はStreamingでの配信コンサートを積極的(止むを得ず)に行うようになったと思います。これも、自然の流れであり、また考えてみると自宅に居ながら寛いで音楽を楽しめると受け止められるのでは?と思うようになりました。

10月にNYで活動されていたある日本のジャズピアニストが、暴漢に襲われ瀕死の重傷を負われました。そして日本のジャズミュージシャン達が彼を支援するための、約7時間にも渡るコンサートが企画され、私は早速チケット購入しました。久々のジャズで、それも日本の代表する様々なミュージシャン等のヴァリエーションあるスタイルのジャズを、少しずつ好きな時間に聴いて観て楽しんでいます。約3か月間視聴可能です。

また、毎年会員としてあるギャラリーでのコンサートを鑑賞していましたが、やはり今年はLive Streamingとなりました。勿論、目の前での生の演奏が演奏者・観客にとっても最善とは思うものの、それが叶わない今、それでもプロの演奏を観て聴けるのは良しとし、少しでも音楽を共有出来る楽しさを味わえると考えるようになりました。オンライレッスンでも不自由はありますが、何とかして気持ちと自分なりの表現を伝えようと努力することも今にしか出来ないことでは?とも思います。

私の日本人友人はスカラ座のバレエアカデミーで、低学年クラスのバレエレッスンのピアノ伴奏者です。ロックダウン中は勿論レッスンは出来ず、しかし11月からオンライレッスンを開始しました。彼女は家に居ながら仕事出来るので喜んでいましたが、一部のもう少し高学年の生徒の親御さんからクレームあったみたいです。でも彼女曰く、低学年なら問題なく上手くいったようで、これなら安全ですし、新しい試みとして興味深いなと思いました。

この様に出来る範囲でのオンラインでの活動や試みは、きっと役に立つでしょうし、無駄にはならないと。また、今後色々な分野で新しいスタイルとして広がるのではと思います。世界は狭くなりました。