読んでから聞くか、聞いてから読むか、それが問題だ。この本の著者に直接話を聞いてみたい。そのような思いを皆様もお持ちだと思います。 文化セミナー「著者に聞く」シリーズ第4回は、『教養のイタリア近現代史』(ミネルヴァ書房、2017年)の共編著者 山手 昌樹先生に、イタリア鉄道の歴史と、編者として本づくりに携わった苦労話について語っていただきます。 イタリアで初めて鉄道が開通したのは1839年のことでした。未だイタリア半島が複数の国に分かれていた頃の出来事です。それからおよそ180年が経過した現在、イタリアでは高速鉄道網や新交通システムの整備が進められ、鉄道ブームが再び到来しています。 遅れるのが当然のように思われ、それが「イタリアらしさ」の象徴にもなっている鉄道ですが、この180年間にどのような歴史を辿ってきたのかを見ることは、イタリア人がどのような考えを持ち、どのような生活を歩んできたのかを知ることにもつながります。 イタリア鉄道が歩んだ歴史を振り返りながら、本書のコンセプトでもある「教養を身につけることは偏見をなくすこと」について一緒に考えていきましょう。 |
<講師プロフィール> 山手 昌樹(やまて まさき) イタリア政府給費留学生としてトリノへ留学。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得退学。上智大学特別研究員を経て、現在、日本女子大学文学部研究員。主な著書に『イタリア文化事典』(分担執筆)丸善出版、2011年。『歴史家の窓辺』(分担執筆)上智大学出版、2013年。「イタリア・ファシズムと移民」『日伊文化研究』52号、2014年。『世界地名大事典 第4~6巻:ヨーロッパ・ロシアI~III』(分担執筆)朝倉書店、2016年などがある。 |
申込名 | 開催日 | 時間 | 会場 | 参加費 | 備考 | |
S-B4 | 10/11(水) | 18:30~20:00 | 青山石川 記念ルーム 201 | 会員 | 2,000円 | 終了 |
受講生 一般 | 3,000円 |