<マッジョーレ湖畔の教会でのコンサート>
トリノから早めの電車でミラノに戻り、ミラノオーケストラがチャーターしたバスにほぼ全員が乗りこみ、一路コンサート場所のマッジョーレ湖の教会へ向かいました。
20時過ぎに到着し、もう暗いので残念ながらあの素敵なマッジョーレ湖は全く見えず残念。すぐ今回のコンサートのゲストのハモニカ奏者とのリハーサル。リハを終え、21時半開始まで用意されたビュッフェで美味しいイタリア料理を頂きました。
こうしたコンサートの大抵はサンドイッチ系の軽食なのですが、今回はなんとジュノベーゼとプロシュットのラザーニアが用意されており、熱々の美味しい料理を2切れも頂きました。少し疲れていたので、ワインは遠慮しておきました。
教会は音響も良く、満員のお客様の期待に応えるよう、全員が一つになった演奏となりました。今回ゲストのハモニカ奏者は年配の方で、曲は「アヴェマリア」、ピアソラの「オブリヴィオン」、アンコール曲は「ムーンリバー」。教会内に響き渡った熟達した彼のハーモニカの美しいしっとりとした音色は、人々の心を揺さぶるものでした。彼に対する大きな拍手に、私達の演奏を労い、褒め称えるジェスチャーで応えたのには感動しました。なんて謙虚な心配りのある演奏家なんでしょう!
マッジョーレ湖にあるこの由緒ある教会のロケーションの良さ、ブッフェの美味しさ、そして素晴らしいゲスト奏者との共演により、私達のテンションはすっかり満たされ、 音楽に酔い、最高の気分で終えることが出来ました。バスに揺られてミラノに戻り、家に辿りついたのは午前2時。。。明くる日は土曜なので安心して眠りにつきました。
<トリノの食のイベント>
トリノで開催されている食のイベント「Terra Madre Salone del gusto」に行って来ました。前回は大きな会場で有料だったのが、今回は場所が確保出来ず、市内の大きな公園での開催で入場無料となったそうです。
美味しそうなブースが沢山あり、特にピエモンテのブースで、グラッパに漬けこんだドライフルーツが上に載っているペコリーノチーズを試食して感動!まるでケーキのようです。滅多に口に出来ないこのチーズ1/4の大きさを即購入。
他にも、栗の葉を載せて熟成したチーズも美味でした。このチーズはピエモンテからリグーリア周辺のスローフードで有名な村で製造されており、行ってみたい気になりました。
お隣のブースには、なんと生のサルシッチャが新鮮そのものの美しいピンク色で、目を奪われてしまい、これもチーズと白ワイン、トリノ名産のグリッシーニとともに頂きました。
シチリアのブースでは、有名なピスタチオの濃厚なパスタソース、甘いピスタチオクリーム(イタリア人の大好きなヌテッラというチョコレートクリーム のピスタチオ版)を購入。
シチリアのブースでは、お菓子のクリームで知られる甘いリコッタチーズとマスカルポーネチーズを試食。あまりのフレッシュさに感動。そして大好きな豚の丸焼き「ポルケッタ」の試食。。。もう時間が無くなり、日本のブースをちらっと見て、会場を後にしました。
というのも、友人宅で夕食に餃子と肉じゃが・豆腐の味噌汁を作って欲しいとのリクエストがあり、それは大仕事だったのでした。
<料理教室第2弾>
6月に友人に誘われて参加したイタリア料理教室に、「ポルチーニ料理」のレシピで参加しました。そうイタリアはポルチーニの季節となったのです。日本でしたら「旬の松茸料理」でしょうか。
今回は、①ポルチーニの紙包みオーブン焼き、②ポルチーニのリゾット、③ピエモンテの代表的お菓子のブネット(チョコレートプディング)。まず、そのポルチーニの素材の良さに驚きでした。メルカート(市場)では様々な値段で売っており、どれが適当か良く分かりません。
36ユーロ/キロという先生のお話でしたが、メルカートに事前に依頼して取り寄せてもらった良い物だとか。確かにしっかりとした手触り。先生曰く「採れたてはまだ虫が中に居るので要注意」 だそうです。今回は前日取れた物で、虫は既に出ていたようでした。
ポルチーニたっぷりのリゾット[/caption]
キノコの汚れをとり、綺麗に下ごしらえをして、オーブン焼きとリゾットに分けて刻むと、リゾットには何と山のような量!レストランではどこにあるのか気付かない位の少量ですが、漂ってくる香りと、この量で食べるリゾットを想像しただけで、期待が高鳴りました。
オーブンからはデザートのお菓子の甘いチョコレートの香りとガスコンロで料理しているポルチーニの香りで悩殺される雰囲気の中、リゾットも完成して皆で美味しく頂きました。
今回も気づかされる調理のポイントが様々ありました。 特にキノコの下ごしらえの処理、切り方、リゾットの最初のお米の乾煎り、キノコの投入のタイミングとか重要なポイントが沢山あり、学ぶことが出来ました。
カラメルソースに関しては、先生がフランスの料理方法で見つけた、焦がさずに香りある失敗しない作り方を教わり、先生のその探求心にも驚かされました。
次回は、栗を使った肉料理に興味があり、栗料理をリクエストをしました。幸いその季節にある村で栗祭りがあるそうで、現在その情報とレシピが検討中で楽しみにしています。イタリアの栗文化とレシピを知りたいと思っています。