2015年日伊協会 連続文化セミナー 『古代ローマの皇帝たちとそのイメージ』
第1回首都ローマのモニュメントから見るローマ皇帝のイメージ


日本語 文化
古代ローマでは、モニュメント、彫像、碑文などを通じて、皇帝たちは自らのイメージを人々に伝えていました。現在でも、彼らが残した記録物は地中海やヨーロッパ各地で目にすることができます。ローマ皇帝たちは、これらの記録物を通じてどのようなイメージを伝えようとしたのでしょうか。また、皇帝のイメージはどのように利用されたのでしょうか。この全5回の連続セミナーでは「イメージ」を手がかりとして、歴史や美術など様々な立場から古代ローマの皇帝たちの姿を紹介したいと思います。
第1回 3月6日(金) 首都ローマのモニュメントから見るローマ皇帝のイメージ
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ローマ帝国の首都であったローマには、現在でも皇帝たちのモニュメントが多数残されています。

第1回のセミナーでは、まずこの連続セミナーの導入として、古代ローマの皇帝たちがこれらのモニュメントを通じて、どのように皇帝のイメージを作っていったのか、また、そのイメージがどのように利用されていったのかについてお話したいと思います。

アウグストゥス霊廟やハドリアヌス霊廟のような埋葬施設、勝利を記念する凱旋門、記念柱、皇帝たちを描いたレリーフは、偉大な皇帝たちを讃えるものであるだけではなく、様々な思惑を反映したものでもありました。

またローマには、アウグストゥスのように賞賛される皇帝たちだけではなく、ネロやドミティアヌスのように「悪しき皇帝」とされた人々もいました。では、彼らのイメージはどのように扱われたのでしょうか。

皇帝たちのイメージを伝えるモニュメント・彫像・碑文などの記録物を紹介しながら、讃えられた皇帝と貶められた皇帝のイメージがどのように利用されたのかについて考えていきます。

講師紹介:
■福山佑子(早稲田大学ヨーロッパ文明史研究所招聘研究員)早稲田大学ヨーロッパ文明史研究所招聘研究員、早稲田大学文学部・文化構想学部非常勤講師。早稲田大学大学院文学研究科人文科学専攻西洋史学コース博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学文化構想学部助手を経て現職。専門は古代ローマ史。ローマ皇帝の記憶と記録について研究している。
2015年の連続文化セミナーは、「古代ローマの皇帝たちとそのイメージ」をテーマに、5回シリーズで開催いたします。1回ごとでも、複数回でもお申込みできます。日伊協会会員の方は、第1回から第5回までの全セミナー5回分を一括ご入金の場合、通常10,000円のところ8,000円とさせていただきます。

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受講料:各回とも会員2,000円(5回一括ご入金の場合は、通常10,000円のところ8,000円とさせていただきます)、受講生・一般3,000円
会場:各回とも日伊協会青山教室 石川記念ルーム(201号室)
時間:各回とも18:30~20:00

第2回4月17日(金) ローマ共和政期とアウグストゥス治世の美術作品 ―初代皇帝アウグストゥスによる皇帝美術の創出に着目して― 
講師:坂田道生(千葉商科大学非常勤講師)

第3回5月15日(金) アウグストゥスの時代 ―文献史料に見られる理想のローマ皇帝像―
講師:中川亜希(東京大学大学院総合文化研究科学術研究員)

第4回6月19日(金) ローマ皇帝と馬 ―美術作品からの考察―
講師:中西麻澄(東京大学大学院総合文化研究科学術研究員)

第5回7月13日(月) 変容するコンスタンティヌス帝 
講師:田中創(東京大学大学院総合文化研究科准教授)

申込名開催日時間会場参加費備考
S-SR13/6(金)18:30–20:00 青山
石川記念
ルーム
201
一般/受講生3,000終了
日伊協会会員2,000