ピエモンテ州トリノを本拠地に、20年にわたり日本人を対象にしたイタリア料理のプロフェッショナルの育成活動に取り組んでいるICT(Italian Culinary Tradition)イタリア事務局の代表ダニエラ・パトリアルカ氏とコスタンティーノ・トモポウロス氏の来日に合わせ、イタリア食文化セミナーを開催いたします。イタリア料理とその礎となる文化的背景や自然、さらにはプロの料理人の育成法などについて、イタリア食文化のエキスパートよりお話を伺います。 |
第1部 『北イタリア・ロンバルディア州からピエモンテ州へ ― 食と景観の世界遺産を巡って』 ※ 試飲・試食あり/通訳付 時間:13:00~16:00 世界遺産をキーワードに、豊かな文化と歴史、自然が共存するロンバルディア州とピエモンテ州の魅力をご紹介します。 例えば、ロンバルディア州北部ソンドリオ県、アルプス山脈中心部に位置する広大な渓谷ヴァルテッリーナ。息を呑むほどの絶景と、代表的な郷土料理・蕎麦粉のパスタ「ピッツォッケリ」やチーズやサラミなどの特産品が堪能できるこの地域は、山や氷河の景観を楽しむ列車として知られる、世界遺産・ベルニナ急行の出発地でもあります。また、バローロやバルバレスコといった赤ワインの生産地を含む、美しいブドウ畑の景観が魅力的なピエモンテ州南部のランゲ・ロエロ・モンフェッラート丘陵地帯は、イタリアで50番目の世界遺産に登録されました。 今春開幕する「食」がテーマのミラノ万博とともに、これらの地域への注目度もますます高まることでしょう。講師が厳選した特産のワインと加工品をお楽しみいただきながら、その魅力を実感してみませんか。 |
<講師プロフィール> ■講師: |
第2部 『イタリア式シェフの育て方』 時間:16:15~17:15 「タリアテッレは幅5ミリに切りましょう」「ミネストローネの野菜は1センチの小角切りに」イタリア料理を作る時には、そんな決まりは一切忘れてください。なぜならイタリア料理の美味しさの秘密は、形ではなく心なのですから。 でもイタリア料理は、フランス料理のように体系づけられていないため、北と南では調理法から使う食材まで全く違い、地方によってはバターを使ったりオリーヴ油を使ったりと、とても複雑です。そんな料理をいったいどのようにして学んだらいいのでしょうか。 このセミナーでは、長年料理人のためのイタリア料理研修をやってきた長本和子と、来日中のダニエラ・パトリアルカが、「イタリアで料理を学ぶ」方法をお話しします。大切なのは、本質を理解して、料理が生まれた土地の風を感じること。実践方法も含めて、現地の写真をご覧いただきながら、分かりやすくご説明しましょう。 ※第2部のみの参加も可能ですので、ご希望の方はお申込みの際にその旨お伝えください。尚、第2部のみの参加費は無料となります。 |
<講師プロフィール> 長本 和子(ながもと かずこ): 神奈川県生まれ。イタリア留学後、食文化関係の通訳を経て、現地食文化研修を企画するict(イー・チー・ティー)食文化企画を設立。現在中目黒にあるリストランテ カシーナ カナミッラのオーナーでもある。著書に「イタリア野菜のABC(小学館)」「シチリア海と大地の味(文化出版)」「いちばんやさしいイタリア料理」(成美堂出版)などがある。 |
申込名 | 開催日 | 時間 | 会場 | 参加費 | 備考 | |
E304 | 3/4(水) | 13:00–17:15 | 青山 石川記念 ルーム 201 | 一般 | 1,500 | 終了 |
日伊協会会員 受講生 | 1,000 |