留学セミナー「ふらっとローマ」ご報告

sawada1街を知り、留学生活の実際が分かる留学セミナー、今回は「ふらっ!とローマ」と題して、第1弾「観光編」3月29日(土)、第2弾「留学編」4月3日(木)の2回にわたり、開催されました。講師を務めてくれたのは澤田 恵子さん。ローマの語学学校「トッレ・ディ・バベレ」の日本人アシスタントとして、ローマの現地事情に精通するエキスパートです。

第一回目は観光編。ローマで長年生活されていたロマニスタの観点から、ローマの主要観光スポットのみならず、旅行ガイドブックには紹介されていないローマをご紹介いただきました。

まずはローマの起源である双子の兄弟の神話の舞台から始まり、チェステオ橋を渡り、テベレ川の中洲チベリーナ島へ、ファブリッチオ橋を渡り、エスタロマーナが開催される舞台へ。ユダヤ人地区を越え、真実の口からパラティーノの丘、チルクマッシモ、アヴェンティーノの丘、コロッセオへ。沢田さんの話はどんどんテンポアップしていきます。

sawada2フォロ・ロマーノ、カンピドッリオの丘、ビクトリアエマニュエル二世記念堂からカンポ・ディ・フィオーリの市場やナボーナ広場、そしてパンテオン、スペイン広場、サンタンジェロ城、バチカン、トレヴィの泉、サンタマリア・マッジョーレ教会へ。澤田さんの機関銃のような軽快な説明に、ベスタに乗ってローマの街を疾走しているような気分になります。そしてついに話題は、ローマの中心街を離れ、ムッソリーニが建造させたというエウルやローマ郊外ジェンツァーノの花の祭典「インフィオラータ」まで発展していきました。

時折、思いっきり脱線して、ローマっ子ならではの生活の楽しみ方を紹介されたのも楽しいお話しでした。例えば観光客が駆け足で通り過ぎてしまうナボーナ広場は、昼と夜で全く違う様子がスライドで紹介され、クリスマスシーズンには子どもの為のメリーゴーランドが設置されたり、プレセーペ(キリスト生誕の厩のフィギア)がすべての教会の入り口に飾られたり、広場の屋台で売られている話やローマで一番美味しいコーヒーを飲ませてくれるバール、紅茶の店、ジェラテリア、映画「ローマの休日」のグレゴリー・ペックのアパートの場所、ソフィアローレンが住んでいた家など、ローマに長く住んでいないと分からない楽しい話題で満載でした。

sawada3第二回目は留学に対する心構えと様々な実践的知識をご紹介いただきました。旅行とは違う留学、まずはその土地に馴染むことが必要。空間のイメージを持てば行動範囲が広くなり、コミュニケーション内容が広がり、質が高くなり、留学の成果もあがるとのこと。今回も澤田さんの話はローマの街に繰り出したくなるような楽しいお話と実践的知識のオンパレードでした。例えばイタリアの鍵事情、洗濯機の使い方、空港からの乗り物の利用法、ローマのバスや地下鉄の乗り方、得する切符の買い方、「ながらスマホ」は厳禁!等々。ローマの語学学校の日本人アシスタントとして、現地の多くの日本人事情に精通する澤田さんならではのアドバイスやノウハウで、あっという間の一時間でした。セミナー終了後も、参加者とのコミュニケーションを深め、大いに盛り上がったセミナーでした。

日伊協会では今後も留学される方の参考になるような話題を、セミナーやイベントの形式でこれからもどんどんご紹介していこうと考えておりますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。