カターニア生まれの作家ジョヴァンニ・ヴェルガ(1840-1922)の短編を読みます。
当初アレクサンドル・デュマ・ペールの影響を受け、歴史大作を書いていましたが、1870年代の半ばに『ネッダ』を発表した頃からヴェリズモへと転向を果たします。
赤裸々な写実主義のもと、貧困と差別に苦しみながらも、へこたれることなく、地道に生きる人々の姿が、ときに思い切った飛躍を伴う文体で描き出されています。
順番に訳出してもらいますが、完璧な訳文を用意する必要はありません。それよりも構文を正しく理解し、内容をつかむことを重視します。イタリア語の作品として鑑賞する目を育みましょう。