日伊協会のイタリア語講座の中でも最難関クラスのひとつである「文芸翻訳」クラス。授業では、プロの翻訳家として第一線でご活躍中の関口英子先生の指導のもと、出版翻訳を目指す受講生のみなさんが、互いに切磋琢磨しながらイタリア語の様々な文芸作品の翻訳に取り組んでいます。これまでに、タブッキやピランデッロなど、文学性が高く難解な小説のみならず、ジャーナリストの書いた文化論などもとりあげてきました。また、レジュメを書いてみたり、あるいは生徒どうし互いに訳文を直し合ったりといった、実際の翻訳の現場で役立ちそうなスキルも磨いてきました。
このコーナーでは、受講生のみなさんが授業で実際に翻訳した作品をご紹介します。
原作は、20世紀を代表するノーベル賞作家ピランデッロ(1867~1936年)の2作品 Un cavallo nella luna と E due! です。いずれも日本ではいまのところ未訳の作品です。ぜひご一読ください。
*掲載の翻訳作品についてのお問い合わせは、日伊協会(Tel: 03-5544-9350)までお願いいたします。また、掲載作品の無断転載・転用は固くお断り申し上げます。
(翻訳者紹介)
赤塚きょう子
映画とサッカーを媒介にイタリアに興味を持つようになり、仕事で現地を訪れたのを機に言葉を学びはじめてから、すでに四半世紀が経過した。文芸翻訳クラスは2010年より受講。
土屋香菜子
絵画の修復を勉強するため十数年前にはじめたイタリア語だが、いまだに勉強を続けている。文芸翻訳クラスは2009年より受講。
以下のタイトルをクリックすることで、pdfファイルで閲覧することが出来ます。
もうひとつ!(E due!)・・・・・翻訳:赤塚きょう子
月に浮かぶ馬(Un cavallo nella luna)・・・・・翻訳:土屋香菜子