A Natale, o grosso o piccino, su ogni tavola c’è il tacchino.
クリスマスはご馳走でお祝い!
こんにちは。あっという間に迎える年の瀬、2012年も終わりに近づいてきました。シエナではクリスマスの準備も大詰めに入り、イルミネーションで彩られた町は家族や友人へのプレゼント選びに奔走する人々でいっぱいです。本年度最後のお便りはイタリアを代表するfesteの一つ、クリスマスをテーマにお届けします!
家族の集まる温かい食卓はクリスマスの象徴でもあり、そこには古くからの伝統が息づいています。実は、タイトルの諺やディケンズの小説にあるようなクリスマスの七面鳥料理は、イタリアでは比較的新しいメニュー。地域によってバリエーションがありますが、魚や野菜をメインとしたイブの晩餐と、去勢された雄鶏capponeとスープをメインとしたクリスマス当日のお昼の正餐が昔ながらの典型的なクリスマスの食卓とされています。
七面鳥が16世紀にアメリカ大陸からヨーロッパに渡ってきたことを考えると、フライやマリネとしてイブに供される魚は長い歴史を経て現代に受け継がれてきた食材です。魚は古代からインド=ヨーロッパ文化圏では豊穣と知恵のシンボルであり、またキリスト教ではichthysと呼ばれるイエス=キリストのシンボルです。(ギリシア語で「イエス=キリスト、神の子、救世主」を意味するΙησοῦςΧριστόςΘεoῦΥιόςΣωτήρをラテン語に置き換えて頭文字を並べると、ギリシア語で「魚」を意味するichthysとなります。)
ご馳走を囲みながら温かい家族団欒のひと時を分かち合えることを喜び、お互いの幸せを祈るクリスマス。みなさんにも素敵なクリスマスが訪れますように。Tanti auguri e buone feste!!
ダンテ・アリギエーリ シエナ
ヴァンジンネケン玲