Epifania tutte le feste le porta via
主顕節でお祭りはおしまい
Buon Anno 2012! 今年はお祭りをキーワードに、旬のイタリア便をお届けしていきたいと思います!
祭りは、冬至を境に古い一年が終わり新年を祝う古代の民間信仰から発展しました。Befanaの魔女が老婆であることは古い一年を象徴し、また魔女であることはキリスト教ではない異教の祭りという概念と結びついたためであり、プレゼントの風習は古代ローマの祝祭を受け継いだから、または東方の三博士がイエスに貢物をもっていったから、などと説明されています。
さて、 epifaniaとbefanaという言葉。どちらも古代ギリシア語の動詞ἐπιφάινω (epifàino)が起源とされています。派生名詞ἐπιφάνεια (epifanèia)を経てイタリア語のepifaniaとなり、そこからさらにbifanìa、befanìaと変形してbefanaが生まれました。Epifaniaのもともとの意味は「顕在、出現」。キリスト教では、三博士の前にイエス様が現れたように奇跡などを通して神様の存在が我々の眼に明らかになることを指します。
止まぬ雨などないように、終わりのこない休暇はない…。会社や学校の再開に「Epifania tutte le feste le porta via!」とため息混じりにつぶやくイタリア人も少なくありません。しかし、彼らが日常の生活に戻り、今年もそこに宿るepifaniaの輝きを謳歌していくであろうことは疑う余地もありません!!
ダンテ・アリギエーリ シエナ
ヴァンジンネケン 玲