『クロナカ』130号発行

日伊協会会報『クロナカ』2011年夏号(通巻130号)ができあがりました。
まもなく、会員のみなさまのお手許に届くと思います。

 今回の特集は、「イタリアと日本、マンガが結ぶもの」。

巻頭記事では、イタリアにおけるマンガの歴史、イタリアでの日本マンガの評価から、イタリアの若者たちの日本に対する意識、外交の手段としてのマンガの役割を論じています。
1980年代に興ったイタリアの「新マンガ運動」については、日本ではあまり知られておらず、非常に貴重な資料となると思います。

続いて、古代ローマと現代日本の入浴文化を取り上げて大評判のマンガ『テルマエ・ロマエ』の作者ヤマザキマリさんへのインタビュー。

さらに、今やマンガが主役となった「ボローニャ・ブックフェア」のレポートがあります。

今号からの新連載として、BS日テレ『小さな村の物語 イタリア』のプロデューサー/ディレクターである田口和博氏のエッセイ「小さな村の大きな人生」がはじまりました。
「イタリアの小さな村で、取材班が出会った思い出深い人とのエピソードを毎号お送りします」(田口氏)

その第1回は、「美しい人生があるとすれば、それはきっと彼女のこと」。リグーリア州アプリカーレで取材班が出会ったジョヴァンナさんとの思い出が語られています。

日伊協会の会員以外で購入を希望される方には、1部300円でお分けしています。
日伊協会のサイトの「出版物のご案内」ページから購入申込みができます。
また、電話でお申し込みの際は、「クロナカ2011年夏号(130号)」とご指定ください。
tel. 03-3402-1632 (日伊協会事務局)

<目次> (表紙を含めて全24ページ、数字はページ番号です)

●特集:イタリアと日本、マンガが結ぶもの
3 たこ焼きセットを買ったイタリア人
--アニメ・マンガが果たしてきた外交 山根緑
7 表紙でたどるイタリアのマンガ100年の歴史 山根緑
8 古代ローマと現代日本が舞台!
 人気のマンガ『テルマエ・ロマエ』の作者に聞く
10 イタリア文化喫茶室
 世界の児童書のプロが集まる見本市、
 ボローニャ・ブックフェアを訪ねて 今井佐智子

12 イタリア・ルネサンス絵画史入門<35> 松浦弘明
 1510年代のフィレンツェ絵画―アンドレア・デル・サルト―
14 小さな村の大きな人生<1> 田口和博
 美しい人生があるとすれば、それはきっと彼女のこと
16 EUのなかのイタリア モスカテッロ・リポート<38> アントニオ・モスカテッロ
 イタリアの政治は転換期のまっただなかに
18 イタリア語講座に行こう!
 見事全員合格!「実用イタリア語検定対策 4級」
20 イタリアのニュースから
22 恵贈図書
22 イタリアで見つけたあんなもの、こんなもの 長谷川嘉美
 キューブをポン!で本場の味「固形調味料」
23 日伊協会からのお知らせ
表紙 インペリア(リグーリア州)にて 二村高史