<イタリアコロナ事情>北イタリア日本人会会報情報
1回以上接種(12歳以上):91.24%
3回以上接種(ブースター接種):83%
5~11歳(1回接種):34.87%
年齢と予防接種率(1月21日時点で5歳未満接種対象外、小学生1回接種33%、中高生2回接種77%)の違いから、対策もそれぞれとなり、検査が多くて管理も難しくなりました。また、対面授業実現を掲げたものの、活動停止となることが多く、無症状で元気な児童生徒までも、登園登校も外出もスポーツもできず、長期間家でじっとしていなければならないことも問題としています。第4波のピークは過ぎて減少傾向です。州知事や教育機関は、その他の疾患同様、症状あれば欠席し、その他の児童生徒には追跡検査は行わず対面授業を保障するシンプルな対策を求めています。子どもたちの健やかな生活が戻ることが望まれます。
最近のイタリア政府の発表によると、ブースター接種を行った者は更なるワクチン接種の必要性のない無期限のスーパーグリーンパスが発行されるとありました。
ある友人によると、陽性になり治癒して陰性となればワクチン接種せずに、グリーンパスが発行されるから、ワクチン反対派はこれでパス貰えるから良いと言っている人がいるとか。。。呆れました。
大人はモデルナワクチンが主で、以前からですが副作用を気にする人は殆ど居ません。高熱出たり筋肉痛とか倦怠感とかは、話としては聞きますが、記事として出てるの見たことないです。テレビでも全く言いませんね。まあワクチン接種絶対主義だからかもしれませんが、イタリア人友人も気にしてないような気がします。
<元旦に日本式お正月を祝う>
友人が元旦のお祝いに招待してくれました。参加者は結果的に3名になってしまいました。行ってびっくり! 何とテーブルセッティングから本格的な純日本風。お重箱に入ったおせち料理・お屠蘇まで! 参加者は1品用意とありましたが、友人はおなます・筑前煮・明太子・黒豆(アジア食材店で購入)・魚のショウガ煮やお雑煮等が見事に並びました。
他にも沢山のお料理を用意してくれ、とても食べきれない。あくる日に第二弾を行ったそうです。
勿論すべて和食器でした。彼女は食器収集が趣味ですから、和食器以外にもグラスや骨董店でそろえたヨーロッパの食器を沢山所有してます。素晴らしいお正月祝いでした。
<急性中耳炎発症>
最近、急に左の耳が詰まり聞こえなくなりました。何故? そして夜には耳だれが出て、ネットで症状を検索しこれは「急性中耳炎」に違いないと思いました。
これはまずいと思い、在伊長い友人に相談しプライベート病院に行くことにしました。何故かというと、イタリアの診療システムは日本と異なり、健康保険診療を受けるにはまず、ホームドクターにアポイントを取って、相談に行きます(診察はしません)。これに数日かかります。次にどういう症状か、どうしたら良いのかを話して、ホームドクターは指示を出し、治療や検査をするには処方箋を出します。これがないと保健扱いにならないからです。
しかし治療が必要な場合、必ずしもすぐに診察や検査が受けられるとは限りません。そして、該当診療科は自分で探さねばなりません。それも日本のようにネットで探せば出てくることはないのです。看板も出てませんし。そしてやっと見つけて訪問して、アポイントとり→後日診察。また検査であっても数か月から1年先でないと予約出来ないことがざらなのです。
今回行ったプライベート病院には殆どの診療科があり、実際はネットで予約するシステムです。大概のイタリア人は急ぐときはプライベート病院を使います。後は、緊急であれば救急病院ですが、これもレベル4段階あり命の危険ある患者や重傷者が優先されますから、軽いけがや症状軽い場合は短くても5~6時間は待つ覚悟で行くことになります。でも健康保険に加入していればすべて無料です。レントゲンも検査も全部。凄いです。留学している場合でも1年間の保険加入が義務付けられてますから、手術でもそれでカバーできるらしいです(友人談)。
私はまずはその病院に行き、相談するつもりでした。しかし受付で予約していないと診療は受けられないと言われましたが、交渉して受付突破してカウンターに辿りつきました。
運よくスタッフが交代して、最初の受付の女性のカウンターに呼ばれて、当日の担当医に取り次いでくれました。私は事前にネットでこ医師が空いていることは確認していました。先生のOKが取れて、無事診察を受けられ処方箋も頂き、その後の1週間の投薬説明を受けることも出来ました。事前に中耳炎の症状を日本語で検索して、google翻訳でイタリア語のプリントして持参し、まず医師に見せてこの病気らしいと言い、すぐ診察でスムーズに行きました。この方法は、慣れない療養用語を駆使せずに短時間で終わります。お役所も同様です。
幸い症状は治まり、重症ではなさそうで無理せずに過ごしています。プライベート病院ですから健康保険外ですので、実費負担でしたが€70で想像より安く安堵しました。一般的な病気ですし、検査も必要ありませんでしたから。
ある友人は、以前から目の具合が悪く(物が見えずらい)、ホームドクターに相談して多分白内障だろうと。検査機関に問い合わせたら、手術は1年先と言われイタリアでの手術は諦めてました。日本の医者に相談して、一時帰国の際に手術・治療してイタリアに戻りました。大体日本人はこういうパターンは多いかと思います。
つくづく日本の医療システムは素晴らしいと思います。歯医者は健康保険外ですので虫歯治療なら€150位で、こちらで済ませますが、ちょっと厄介な治療になると€600以上となり、日本に帰国して治療します。その方が安いし日本に帰ってリラックス出来ます。
余談ですが、最近凄い風で日本でいう「春一番」でしょうか。歩いていても飛ばされそうな突風でした。ミラノ市内は倒木が相次ぎ、車が潰れたり、建物の屋根が飛んだり道路が寸断され、交通機関が大幅に乱れました。珍しい光景でした。