イタリア・オペラの魅力をさぐる
ー 映画の中のオペラ ー

映画のなかで、オペラはどんなふうに扱われているのでしょうか。たとえば『プリティ・ウーマン』（1990）の『椿姫』。オペラとの出会いが「好きになるか嫌いになるか」だとすれば、それはどんな出会いだったのでしょうか。また『フィラデルフィア』（1993）でトム・ハンクスが聞く、マリア・カラスの『亡き母を』（オペラ『アンドレア・シェニエ』より）。その歌声を聴きながら彼は何を思ったのでしょう。あるいは『ゴッドファーザー Part III 』（1990）の『カヴァリエーレ・ルスティカーナ』。マッシモ劇場でのその舞台は、映画のストーリーとどんなふうに響き合っているのでしょうか。映画のなかで聞かれる、そんな歌声の数々を通して、今なお輝きを失わないオペラの魅力をご紹介します。

秋以降にはさらに、第２回「オペラの誕生－メディチ家のサロンからプッチーニまで（仮題）」、第３回「オペラ『マクベス』－ レディ・マクベス、女の野心（仮題）」を同会場にて予定しています。乞うご期待。

武蔵野音楽大学卒業。ローマ、サンタ・チェチーリア音楽院大学大学院首席卒業。『トスカ』『蝶々夫人』など数多くのオペラに出演。指揮者や演出家の多くから、そのドラマティックな歌唱と表現力が評価される。ローマ歌劇場、ヴェネチア・フェニーチェ歌劇場では、外国人としては異例の抜擢となるイタリア海軍オーケストラとの共演を果たす。2016年1月、上野・東京文化会館のリサイタルも高い評価を受け、2018年11月、パレスチナ、ガザでのコンサートが世界中から注目される。現在はローマと東京を拠点として、ヨーロッパ各地、日本で活動中。

伴　奏：吉川 香里（よしかわ かおり）（ピアニスト） Kaolin
ピアニスト。洗⾜学園⾳楽⼤学付属⾳楽中学より同⾼等学校⾳楽科を経て、洗足学園大学音楽部ピアノ専攻卒業。桐朋学園アンサンブルディプロマコース、ウィーン国立音楽大学にて学ぶ。演歌からオペラまで弾きこなすピアニストとして活躍。シャンパンとワインと戸越銀座を愛して止まない。

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