イタリア マンドリン通信 
<スカラ座オーケストラのコンサート開始><ギターレッスン再開><コロナ状況>

<スカラ座オーケストラのコンサート開始>

9月にロックダウン中クローズしていた、スカラ座のプログラムが開始となりまずオーケストラのコンサートのテレビ中継がありました。

9月4日:ミラノ大聖堂内、新型コロナ犠牲者のためのヴェルディのミサ「Messa da Requiem」。
    スカラ座主席指揮者 Riccardo Chailly
    スカラ座オーケストラ・合唱
    歌手 ソプラノ・メゾソプラノ・テノール・バッソ
    マッタレッラ大統領ほか政府関係者と一般客(無料)多少

9月13日:ミラノの大聖堂前広場、Concerto per l’Italia
     スカラ座主席指揮者 Riccardo Chailly
スカラ座フィラルモニカ・オーケストラ
     ヴァイオリンソリスト
     一般観客多数

9月12日には、スカラ座にて再出発としてベートーベンの第九が行われましたがこれはテレビ中継はありませんでした。残念(>_< ) まず最初のレクイエムは、大聖堂の重々しい荘厳な雰囲気の中、尚且つ大統領を始めとする政府関係者が観客の殆どを占め、オーケストラおよび歌手・合唱は黒いマスクで登場し、歌と吹奏楽者以外はマスク姿での演奏となりました。 このレクイエムの音楽は、この半年間北イタリアが体験した辛い苦しい時期を過ごしてきた、その情景にふさわしいものであったと感じました。 対して13日の大聖堂広場でのコンサートは、広場一杯に用意された客席に一般客が溢れ、華やかな照明の中に浮かび上がった大聖堂前のオーケーストラの演奏は、ロックダウン以後の初めての大規模ななワクワクするものでした。曲目もバリエーションある内容で盛り上がり、観客のアンコールにも数回答える心晴れる楽しいものでした。

<ギターレッスン再開>

9月の学校再開により、私の通う音楽学校も対面レッスンが再開されました。事前にマエストロから、対面かオンライレッスンのどちらを希望するかの質問が届きました。私はロックダウン中のオンライレッスンで、矢張り難しいなと思いましたので、対面でと回答したら喜んでました。やはり音楽の指導は難しいと感じていたと思います。音も良くないし表現も説明しにくいですし。聞くと、ある生徒(ティーンエイジャー)はいつも父親と同席のレッスンしてましたが、コロナを心配してオンライレッスン希望だそうでした。イタリアでは中学生位でも親が同行のレッスンは普通のようです(友人談)。

<コロナ状況>

9月の中旬から学校が始まり、ロンバルディア州では学校関係で教員・用務員・技術教員等で約5300人の増強をしました。(La Repubblica記事)。机も二人用を1人用に入れ替えられました。公共交通機関内もやや規制が緩み、車内にベタベタ張られていたシールは剥がされましたが、新しいマスクの注意掲示がありました。つまり割と口はマスクしても鼻を外している人が多いからです。息がしにくいのだと思います。このアナウンスも数分毎にあります。またバスには、消毒用ジェルが配備されている路線もありました。結構細かい処置してますね。当然お店・レストランに入る時は検温とジェルを付けるよう指示されます。ですから、数件お店を回ると手がジェルでベタベタとなります。

主要なターミナル駅には警官がおり、時折外国人風の人々にドキュメントの提示を求めてチェックしてます。私も最近初めて声をかけられました。ハイキング姿にも関わらず。在住の証明書を持ってると言ったら、それならいいで終わりましたが。夏のバカンスでギリシャに旅行したミラノオーケストラの友人は、ギリシャ入国時とイタリア入国時で2回もPCR検査したそうです。友人の娘さんはスペイン在住で、マルペンサ空港で検査を受けて、ミラノ中央駅から移動。数日後に陰性の結果メールが届いたとか。彼女はすでにその日に移動してましたが。。。

映画好きな友人がやっと映画館が再開したと喜び勇んで出かけたら、200人収容が5~6人の観客だったとか。まだまだ警戒してますね。

マスクは出回っており、私も大手スーパーの割安50枚入りを€22.5でゲットしました。一枚あたり約55円位。医療用マスクです。移民の道端のお店では1枚更に半額でした。手縫いのマスクも着々と内職の様に作ってます。友人にプレゼントすると喜ばれます。ちょっとした気晴らしになります。しかしハンカチは日本の様に売ってないイタリア、手芸店に生地はあるようですが、沢山の量は要らないので、持参している手拭いやバンダナで縫っています。当然細いゴムもないので日本から送ってもらいました。