累計140万部突破の大ヒット歴史漫画『チェーザレ 破壊の創造者』が明治座にて2020年4月、ミュージカルとなって新たに誕生します。 本セミナーは、ミュージカルをより深く楽しむために、群雄割拠するルネサンス・イタリアの戦乱の時代をチェーザレ・ボルジアがどのように生きたのか、その足跡を、当時のイタリアの政治、宗教、文化からたどっていきます。 一般には知られていない教皇国家の状況や、ボルジア家とメディチ家との関係、そしてチェーザレとダ・ヴィンチとの関係などを『チェーザレ 破壊の創造者』の監修者である原基晶氏をはじめ、それぞれの分野の専門家が4回にわたって解説します。 今回は明治座様とのコラボ企画として、本セミナー受講生限定でS席チケットを特別料金でご提供する大変お得なセミナーとなっております。 |
回数 | 開催日 | テーマ | 講師 |
第1回 | 12/20(金) | チェーザレとその時代 ガイダンス | 原 基晶 (東海大学専任講師 イタリア文学者) |
第2回 | 1/31(金) | 軍師レオナルド ― 戦乱のイタリアとチェーザレ・ボルジア | 池上 英洋 (東京造形大学教授 美術史家) |
第3回 | 2/7(金) | チェーザレが生きた時代の都市ローマ ― 再生を目指す都市の光と闇 | 原田 亜希子 (慶應義塾大学非常勤講師 歴史家) |
第4回 | 3/27(金) | マキャヴェッリはチェーザレ・ボルジア に何を見たのか | 原 基晶 (東海大学専任講師 イタリア文学者) |
受講 回数 | 会員 | 受講生 一般 | 備考 |
全4講座 | 19,000円 | 24,000円 | *ミュージカルS席チケット1枚<税込み定価13,000円>含む **3~1講座受講の方はお申込フォーム上で |
3講座 | 18,000円 | 21,000円 | |
2講座 | 16,000円 | 18,000円 | |
1講座 | 14,000円 | 15,000円 |
ミュージカル・チケットは、下記日程の中からお選びください。各回45枚限定販売 昼公演は舞台の裏側が見学できる、特別バックステージツアー(無料:各回15名以上で催行)付
|
12/20(金) 第1回 チェーザレとその時代 ガイダンス | ||||||||||||||
第1回では、チェーザレ・ボルジアとはいかなる人物であったのかをお伝えします。 スペインのカタルーニャ出身のボルジア家とはどのような家だったのか。 どうしてイタリアの教皇庁に根を張るようになったのか、という彼らのそもそもの出発点から、劇画とミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』の主人公であるチェーザレ・ボルジアと彼の後ろ盾となった父アレクサンデル6世の人物像などを中心にお話しします。 日本では、ルネサンスは華麗な絵画などで知られていますが、ここでは、彼らの活躍をリアルに感じられるよう、分裂し、戦争の絶えなかったイタリアの混迷を極めた時代状況に焦点をあてていきます。 | ||||||||||||||
<講師プロフィール> 原 基晶(はら もとあき) イタリア文学研究者、東海大学専任講師。 ダンテ『神曲』の翻訳(講談社学術文庫)や、惣領冬実 のマンガ『チェーザレ』(講談社)の監修者として活躍中。
| ||||||||||||||
1/31(金) 第2回 軍師レオナルド ― 戦乱のイタリアとチェーザレ・ボルジア | ||||||||||||||
2019年は、レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年にあたります。 これを記念して国内外で大規模な回顧展が予定されており、その準備のために、ここ数年でレオナルド研究が盛んにおこなわれてきました。 そのおかげで、レオナルドのしたこととその実像、そして彼が抱いていた構想などが一層明らかになっています。 よく知られているように、レオナルドは一時期、チェーザレ・ボルジアの教皇軍で軍事技師の任にあたっていました。 本講座では、当時の政治や軍事の状況をふまえつつ、軍師・軍事技術者としてのレオナルドの活動を見ていきましょう。 そしてルネサンスのイタリアを代表する二人の強烈な個性が揃った場面を、一緒に想像してみましょう。 | ||||||||||||||
<講師プロフィール> 池上 英洋(いけがみ ひでひろ) 東京造形大学教授、美術史家。1967年広島生まれ。東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。著書に『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(小学館)、『ルネサンス三巨匠の物語』(光文社)、『西洋美術史入門』『死と復活』『レオナルド・ダ・ヴィンチ 生涯と芸術のすべて』(いずれも筑摩書房)など。日本文藝家協会会員。
| ||||||||||||||
2/7(金) 第3回 チェーザレが生きた時代の都市ローマ ― 再生を目指す都市の光と闇 | ||||||||||||||
第3回では、チェーザレが生きた時代である15世紀後半から16世紀初頭にかけての都市ローマの様子をお話しします。 古代に栄華を極めた都市ローマですが、中世には衰退の一途をたどります。そんな都市ローマの起死回生の機会となったのが、1420年に南仏のアヴィニョンに移転していた教皇庁が帰還したことでした。 以後、歴代の教皇のもとでローマは政治、経済、文化の中心としての都市の再生が目指され、まさにチェーザレの時代にルネサンスの中心として華々しい発展を遂げることとなります。 しかしその一方で、ローマにはいまだ中世的負の要素も色濃く残り、イタリア内の目まぐるしく変わる政治情勢の影響や世紀末の混乱が、都市に大きな影を落としていたことも見逃せません。 チェーザレが実際に目にした、光と闇が交錯する当時のローマの社会・政治状況を、同時代人が残した史料をご紹介しながら紐解いていきたいと思います。 | ||||||||||||||
<講師プロフィール> 原田 亜希子(はらだ あきこ) 慶應義塾大学非常勤講師。歴史家。近世イタリア史、特に都市ローマの歴史を研究している。慶應義塾大学大学院博士課程修了。博士(史学)。イタリア政府奨学金にてローマ第三大学に、日本学術振興会若手研究者海外派遣プログラムにてボローニャ大学に留学。現在NHKテレビ「旅するイタリア語」の監修を務める。
| ||||||||||||||
3/27(金) 第4回 マキャヴェッリはチェーザレ・ボルジアに何を見たのか | ||||||||||||||
第4回では、マキャヴェッリの描くチェーザレ・ボルジア像についてお話します。 ルネサンス当時から外国(スペインのカタルーニャ地方)出身の僭主として悪評の高かったチェーザレが、現在の世界において、ときにイタリア統一という志を持った人物として描かれるようになったのは、政治思想家マキャヴェッリの著した『君主論』において、彼が非常に高く評価されたことによります。 ここでは、マキャヴェッリがチェーザレに何を見たかを確かめることで、僭主のような政治家が雨後の筍のように生まれてくる今の時代に、ルネサンスの梟雄チェーザレの物語を読む意味を探っていきます。 | ||||||||||||||
<講師プロフィール> 原 基晶(はら もとあき) イタリア文学研究者、東海大学専任講師。 ダンテ『神曲』の翻訳(講談社学術文庫)や、惣領冬実 のマンガ『チェーザレ』(講談社)の監修者として活躍中。
|
日伊協会から徒歩1分のところです。