イタリア・ルネサンス-―この言葉の永遠の輝きは、それが生み出した数々の芸術作品・文芸作品のなかにのみあるのではありません。 中世から近世にかけての時代の荒波のなか、古さと新しさを織り交ぜながら新たな発想と精神をもって自らの個性を発揮していく興味深い人物が数多く現れるのもルネサンスの魅力の一つです。 このセミナーでは、ジェノヴァ、フィレンツェ、ローマ等を舞台に、各講師が最新の研究成果をベースにこの激動の時代を生きた人々の生き様をわかりやすく語ります。 人物たちの行動様式から、それぞれの「ルネサンス」を感じて楽しんでください。 | ||||||||||||||||
第3回 サヴォナローラと(対)マキァヴェッリ ルネサンスという時代は、実に多くの分野で実に多くの魅力的な人物を生み出し、それぞれに活躍の舞台を与えた。中心都市〔国家〕フィレンツェは、その舞台の中心となっていた。サヴォナローラとマキァヴェッリは、この舞台で、政治、信仰、思想の分野で活躍した、そして悲劇的な終末を迎えた代表的人物である。 とはいえ、二人の魅力は、実に対照的である。~~と~~、と並列すればそれぞれの特色を薄めてしまう、あるいは無くしてしまうのでは、やはり二人は、「と」によってではなく「対」によって並べた方がよいのでは、と思えるほどである。 この基本的な、しかし実に難しいことが、これまで我が国でサヴォナローラおよびマキァヴェッリが取り上げられた際、様々のジャンルで十分試みられてきたとは言えないように感じてきた。 そこで今回、ルネサンスという時代の大枠を見、その中でのフィレンツェの社会、政治の情況を見、さらにその中での二人それぞれの活動を見、思想的特色を見るよう、難しいことではあるけれども時間の許す限りで試みることにする。 | ||||||||||||||||
<講師プロフィール> 須藤 祐孝(すとう ゆうこう) 東北大学法学部卒。愛知大学法学部教授。現在、名誉教授。
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引き続き、以下の日程(時間帯・受講料・会場は本セミナーに同じ)、テーマで開催いたします。
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