第1部前半 ミラノ国際博覧会公式記録映像上映昨年イタリアで開催された「2015年ミラノ国際博覧会」。万博史上初の「食」をテーマとし、世界の食文化を始め、自然環境、食料廃棄問題や持続食料調達など、未来の地球のための各国の様々な取り組みが紹介されました。
わが国は「Harmonious Diversity – 共存する多様性 -」をテーマに出展。和食や食文化を紹介、食以外でもクールジャパンコンテンツで大きな話題と反響を呼び、展示パビリオンデザイン部門では金賞を受賞、自然と技術が「調和」した展示が評価されました。
今回は準備段階から閉幕まで半年以上にわたる日本館での運営を中心に、展示、イベント広場でのJAPAN DAYの模様など、貴重な映像の数々が収録された日本公式参加記録映像をご覧いただきます。
第1部後半 講演 漫画家 ヤマザキマリ氏
「『アマーレ・マンジャーレ・カンターレ』ではない私のイタリア」
ヤマザキさんからのメッセージ:
「イタリアに興味も関心も無かった高校生の私がとあるきっかけで突然留学をすることになったイタリア。しかしそれは世界の人びとがイメージする楽天的な国とは別の世界でした。
11年間貧困と様々な困難に苦しみながらの留学生活で自分を救ってくれたのは、フィレンツェで知り合った沢山の知識人達。長い歴史と経験を経てでしか得られない人びとの中にある奥行きと諦観と懐の広さ、そしてプライド。イタリアは単に人生を楽観する人びとが暮らす、明るく太陽のような側面だけの国ではありません。
この講演では私が接してきたイタリアという国の質感のある品位、教養人や職人達の抜きん出た感性と知性のクオリティについてお話できたらと思っております。」
【プロフィール】
1967年4月20日東京都出身。1984年に渡伊、フィレンツェの国立アカデミア美術学院に入学。1997年に漫画家としてデビュー。2002年より比較文学の研究者であるイタリア人の夫と共にエジプト、シリア、ポルトガル、米国などに暮らし、現在はイタリア・パドヴァ在住。2010年古代ローマを舞台にした漫画「テルマエ・ロマエ」で第2回漫画大賞受賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞 後に2回の映画化。著書に「モーレツ!イタリア家族」「ジャコモ・フォスカリ」「スティーブ・ジョブズ」「プリニウス(とり・みきと共著)」「Gli Artigiani ルネッサンス画家職人伝(とり・みきと共著)」他。文筆作品では「リスボン日記」「テルマエ戦記」「望遠ニッポン見聞録」「男性論」「国境の無い生き方」「偏愛ルネサンス美術論」他。平成27年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞
第2部 ラッフル(日本文化奨励基金拡充)抽選会
第2部は、ラッフル(抽選会)です。これは、日本からイタリアへ文化発信する事業を助成するために日伊協会が設置した「日本文化奨励基金」の拡充が目的です。
協賛企業から提供される豪華な賞品(アリタリア-イタリア航空及び(株)リョービツアーズ トゥッタ・イタリアカンパニー提供:成田―ミラノ往復ペア航空券など多数)が当たるラッフル券(500円)を販売します。
第3部 懇親パーティ(イタリアン・ビュッフェ)
第3部では、自然の食材を使った本格派イタリアンレストランからのケータリングでイタリア料理とワイン、エスプレッソ、ドルチェなどをお楽しみいただきながら、参加者の皆様の懇親を深めていただきます。