第5回日本語・日本文化講座の修了式が8月28日(金)に行われました。「Tuは何しに日本へ?2015年版」として、blog掲載してきたこのコーナーも今日が最終回です。
本講座の校長でもある日伊協会の山田専務理事より今回の総括
「今年は11人、大学もイタリア中から5つの大学からの学生を受け入れました。また去年受講された学生さんが今年も引き続き受講されたのも今年の特色でした。
もうひとつの特色は日本文化講座や会社訪問をすべて日本語で説明を受け、それを理解する形にしました。これにより自分達で日本語に食らいついて、積極的に質問をするという積極的な側面が出て来たのかもしれません。一つの例が東大茶道部との交流であり、学生通しで質問をしあうような場面も見られました。
幸運だったのは、イタリア大使館訪問の実現と、大使が直接対応してくれたことです。大使は夏休暇の予定でしたが、この夏はレンツィ首相の訪日により、日本におられたのでした。
学生が増えたことからホストファミリーも9家族にお願いすることになり、ご苦労をお掛けしました。文化講座も会社訪問も関係者の方々にはご苦労をお掛けしましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。
5人の日本語講座の先生方も午後の会社訪問に関連する情報を講義の中で盛り込んでいただき、ご苦労をお掛け致しました。Valerio先生には講座期間中のみならず、事前での学生からの問合せメールのやり取りを始め、準備段階からご尽力賜りました。
事務局も加藤さん始め、沢山の皆様のお力を借りてこの講座を無事修了することが出来ました。この講座も五回目となり、ある意味、ひとつの曲がり角にきているかもしれません。来年度以降については改めて検討していきたいと思います。」
Valerio主任講師講評
但し、五年目となったこの講座がどのような位置を示すかということを考える必要があると思います。ボランティアの気持ちでホームステイを受け入れて下さったご家庭と、講座や会社訪問をして下さった方々、朝早くから活動されていた講師陣と事務の方々には御礼申し上げます。」
小峰日本語講師講評
今年は色々な大学から来たので、誰がリーダーということもなく、ほとんど全員が行動を同じくしていました。情報力の多さと自立さは大変感心しました。
皆さんの人生に於いて、決して忘れられない体験をしたと思います。将来は日本とイタリアをつなぐ役割を果たし、大使にでもなって、日本に帰ってきてほしいと思います。」
続いて、学生達による日本語プレゼン「日本、大好き!」が行われました。これは彼、彼女達がこの5週間で体験した日本、日本で見た様々なものに対しての正直な感想を代わる代わる発表しました。例えば。Bookoff、下町資料館、凧の博物館、渋谷、百円ショップ、プリクラ、ペッパー、カラオケ、コンビニで見つけた食べ物、クレープ、納豆、流しそうめん、餃子とお好み焼、等、好奇心旺盛な学生が見つけた日本を写真やビデオを使って楽しいプレゼンをしてくれました。最後はみんなで歌と踊りの合唱をしてくれました。
第二部は日伊協会作成の手作りビデオ上映で始まりました。これは協会スタッフがこの一か月撮り溜めた写真やビデオを編集して講座の模様を振り返るものです。
続いて、修了書の授与式があり、日伊協会弦間会長より、一人ひとりに修了書と記念品(協会手作りビデオ、日本語の先生方が作成してくれた文集、サンリオ㈱からの記念品、小峯先生より富士山の写真、ハツヤ理事より広島の神社の絵馬)の贈呈をしました。
弦間会長ご挨拶
ホストファミリーの方々、講師の皆様、企業の皆様には大変御礼申し上げます。この講座を日伊協会の事業の柱にしていきたいと強く感じております。皆様方からのご意向を頂き、更に磨きをかけて、進化させていくことが我々に課せられた大きな役割ではないかと思います。
学生さんには本で読んで学んだ知識ではなく、5週間での体験から得られた知恵を大事にして、今後はチャレンジングスピリットを持って欲しいと思います。
来年は日伊国交樹立150年の記念すべき年となります。両国でイベントが計画されていくと思いますので、日伊交流が更にうまくいくことを期待しております。原点は文化交流です。その原点を見つめて、74年の歴史のある日伊協会のやるべき事をやり、日伊交流がますます盛んになることを期待しております。」
続いてホストファミリーへのお礼の贈呈、記念撮影とイタリア料理によるパーティが行われました。来年度以降も本講座がますます発展進化していくことが再認識された式でした。