<夏のマンドリン・サマーキャンプ>
2日目の夜には、モデナのグループによるコンサートがあり、ハープの共演もあり、曲もバラエティに富んだ内容で、観客にも好評でした。このグループは若い演奏者が多く、編曲も作曲を勉強している若いメンバーの一人が担当しており、彼らの今後の活躍が期待されます。3日目の夜は、イタリア在住の日本人マンドリニストとゲストのギタリストによるコンサートでした。それぞれのソロ演奏と共演と、盛り沢山でお二人の素晴らしいテクニックによる、音楽性溢れる演奏で観客は多分初めてであろうマンドリンの演奏に驚いてBRAVI!の連発でした。
4日目の15時から、参加者のソロ・グループ演奏とオーケストラ演奏のコンサートでした。私は、先生の勧めで東日本大震災の復興支援ソング「花が咲く」イタリア語ですと「Fiore fiorisce」をギターの伴奏付で想いを込め(この曲は聞いただけで、涙が溢れるのはどうして?)丁寧に演奏し、複数の参加者が終わったあと、私に近づいて「とっても良かった!素晴らしい演奏だった、感動した!」言ってくれました。音楽はテクニックも大事ですが、表現することの意味を知る良い経験でした。
それぞれがこの滞在期間勉強した成果を披露し、終了しました。最後の記念撮影は写真のように、皆すがすがすがしい笑顔で充実した4日間を過ごした満足感に溢れています。楽しかったですね!私も新たに知り合った友人達とマンドリンを通して、交流と演奏が自然に出来、垣根のない自然な時間を持てるのは、共通した楽器による音楽交流があるからと再認識しました。次回に再会できることを願いつつ挨拶を交し(これが長い!)、お別れしました。
続いて、場所を移動。新郎・新婦は赤いスポーツカーに乗りこみ、先に出発。残された私達は取り敢えず飲み物とお菓子のサービスがあり、一旦休憩。。そして、郊外のレストランに移動。大きな敷地にある会場でした。まずは、アペリティーボ。これも結構な量があり、お腹が空いていた私はつい2皿食べてしまい、あとで後悔することに。それからが、本番の披露宴でした。室内に移動して、着席スタイル。日本と同様に新郎・新婦が中央席のテーブルに。しかし違うのは、一番彼らに近い席に親類の席であることでした。そして、新郎・新婦の兄妹と従姉、友人達となり、他の招待客は全然離れた場所なのです。家族・叔父叔母→友人→他招待客の順位で家族と友人中心であることが分かりますね。
まず、前菜、プリモが2皿、セコンドは1皿(ホッとする)、そしてフルーツ。これでおしまいかと思いきや、やや時間を置いてから、皆外のプールサイドに移動。何かと思えば、そこで新郎・新婦のケーキカット、ドルチェタイムとなりました。ビュッフェスタイルで沢山のお菓子とシャンパン。私は出遅れて2つしか選べませんでしたが、既にお腹は余地なしで、皆さんの飽くなき食欲と楽しみ方に脱帽です。最後は新郎・新婦からボンボリエーレ(砂糖菓子の入れ物)を手渡して終了と相成りました。このとき既に21時を回っておりました。。。
結局、朝11時からの教会での結婚式に始まり、このプールサイドのドルチェタイムまで連続10時間に渡る、大イベントでありましたが、友人曰くこれは短い方で、朝から晩までのバージョンもあるそうです!2回食事が出るのです。
<南イタリアの食事>
いざ食事スタート。当然プリモ2つととセコンドは分かりませんが、想定して少しずつお腹に収めて行きました。生ハムから始まり、野菜系の前菜が7つ続きました。次にプリモのパスタが2種類、セコンドの肉、サラダが出てこれでおしまいかと思えば、魚介のフリットが登場。全員があっけにとられましたが、全てそれぞれのお腹に収まりました。。。「ドルチェは終わってしまったのでない」と、果物はスイカでホッと一安心。。。連日の南イタリアの料理を堪能した次第です。体調良くて良かったです。
(*)カゼルタ:ナポリの北約25kmに位置する、人口約7万人の小都市
(**)lista di nozze:イタリアではリスタ・ディ・ノッツェという習慣があり、結婚するカップルが自分達の欲しいプレゼントをリストにして、招待客はその中から自分の予算に合わせたものを選んでプレゼントするもの。自分達が必要とするものをダブることなく、招待客からは送るものを悩むことなく済む合理的なスタイル。