曇り空で私の心も幾分曇っておりましたが、Venezia Santa Lucia駅に到着し、Mさんと再会し駅の外に出たら、なんとすっきりとした夜になっておりました。観光客は少なく、静かなローマ広場。。。いつもと違うヴェネツィアでした。
いつもと違うのはお天気だけではなく、ヴァポレット(水上バス)乗り場にはなんとチケットがないと開かない改札が!(+_+)です。Mさん曰く、彼女がトリエステに行った時まではなかったそうです。7月にヴェネツィアに戻ったら既に出来ていたとのこと。ただ、まだ全部の停車場にあるわけではなく、主要な場所以外はまだ設置されていないのでそこからはチケットなしで乗車出来るそうで、そういうことを望む人々はそこから乗車しているとのことでした。しかもこのチケットはどこでも売っている訳ではないので、おかしな話ですね。
彼女はヴァポレットの定期券を持っていて、月額€31で初月は手数料で€40もしたそうです!有効期限も人によるそうで彼女は5年とのこと。ミラノのバス・地下鉄の定期は、26歳以上は初月€45で次回から毎月€35です。ヴァポレットの高額な手数料にビックリです。私は3日間のチケット€40を支払い、これで安心して何回も乗れるので快適でした。
心地よい風を受けながらライトアップされたヴェネツィアの美しい夜景を眺めながら、静かでロマンチックで快適に運河を楽しみました。冬以外は、(人と犬で)満員で、およそ快適とは言えない混雑ですから、この時期に来て良かったと思いました。ただ、アックアアルタ(acqua alta:異常潮位現象)の問題はありますが、幸運にも私の滞在時には警報はありませんでした。
Mさんも残念がっていました。彼女も以前、この劇場でPlatea席を購入した時、Biglietteria(切符売り場)の人から、「正装で髪もキチンとしてきて座ってくださいね!」と言われたそうで、そのためにドレスを購入したそうです。確かに、1階席の方々は全て、男性は正装かダークスーツ、女性はロングドレス姿はありませんでしたが、皆シックな装いでした。次回は、事前に演目を調べてドレス持参で乗りこみたいと思った次第です。でも、男性同伴でないと 恰好が付かないかもしれません。ヨーロッパには?星のレストランとかも、女性だけで入らない、必ず男性のエスコートが当然と言う暗黙のルールがあります。スイス在住40年の友人がそう言って嘆いていました。
天井桟敷席は、ライトが目の前にありその隙間から舞台が垣間見え(チケットにはsolo ascolto(聴くだけ)と記載)そして、オーケストラの真上のため、演奏の様子が全て見え、とても興味深い席でした。そして、曲も演奏した覚えがあり、最初のシーンの曲でハッとし、その後の場面で「ああこの曲はこの場面だったのか!」と納得することも度々で、良い勉強になりました。
たった2日間でしたが、雨にも殆ど振られず、静かな佇まいのヴェネツィアを堪能しました。夏よりお薦めです!落ち着いて、ゆっくりとこの非現実的な町を楽しむことが出来ました。ミラノから2時間と少しで来られます。また、来年一人でぶらっと来たいと考えています。(アックアルタ情報を知った上で。)
Mさんの滞在している、ジューデッカ島のRedentore Camplus livingという宿泊施設は快適で、私は今回そこに部屋を取って貰いました。夏は勿論、沢山の生徒が滞在するそうですが、設備は整っており、気に入っているとのこと。ヴェネツィアの学校を選ぶのであれば、この施設が部屋の設備、バスルーム、お湯も沢山出ているし、勉強できる部屋や庭などゆったりしており、ヴァポレットの駅から数分で近く、夜も安心です。何と言ってもヴァポレットの駅の対岸はサンマルコ広場が右手に見え、施設の庭からも運河が見える景色で、素晴らしい場所だと思います。1泊€40でした。ホテルではないので、あくまで宿泊のみで安く済ませたいという方にはお薦めです。